いろいろなことに強いこだわりを持つGiorgioですが、大好きなチョコレートもその例外ではありません。職業柄、様々な作り手のチョコレートを試しますが、少しでも自分の求めるクオリティに満たさないチョコレートは一口だけ食べてあとは一切手をつけません。そしてお気に入りのチョコレートは常にストックしておき、食後の楽しみとしていただくときも、やはり一口だけ。本当に美味しいチョコレートは、一口だけで十分に満足できる美味しさなので、それ以上食べる必要がないからです。私もやはりGiorgioの影響ですっかりチョコレートへのこだわりが強くなってしまいましたが、そんな私たちが今特に気に入っているチョコレートを3種紹介します。

1. Gray Salt Caramels by Fran’s Chocolates

シアトルにて1982年創業のフランズ・チョコレーツ。シアトルでは非常に有名なチョコレートメーカーで、創業者であるフラン・ビゲロウは、アメリカで最も優れたショコラティエの一人と言われています。Fran’sといえば塩キャラメル、と言われるほど塩キャラメルに定評があり、中でも私たちのお気に入りが、ダークチョコレートを使ったグレイ・ソルト・キャラメル。チョコとキャラメルの奥深い味わいが口の中にジュッと広がり、塩がその味わいをギュッと引き締めます。

ニューヨークには店舗がないので、Fran’sのオンラインショップから取り寄せていますが、Dean&DelucaChelsea Marketにて取り扱いがあるそうです。

フランズのグレイ・ソルト・キャラメル

2. Dark Chocolate Bark by Jacque Torres Chocolate

「ミスターチョコレート」と呼ばれるフランス人パティシエのジャック・トレスが2000年にブルックリンで始めた、ジャック・トレス・チョコレート。市内に7店舗を構え、NYで最も有名なチョコレートショップの1つで、お土産にもよく選ばれるチョコレートです。私たちが唯一ずっと買い続けているのがダークチョコレートのバーク、つまりナッツ入りの板チョコ。量り売りなのでお土産には向きませんが、量り売りとあって常にフレッシュなものが手に入るというのが何よりも大事なポイントです。程よい塩気が絶妙な、病みつきになるチョコレートです。

ジャック・トレス直営店にて購入できます。

ジャック・トレスのダークチョコレートバーク

3. Organic Dark Chocolate Bar, 85% Cacao by Green & Black’s

普通のスーパーマーケットにビーントゥバー(Bean-to-Bar:カカオ豆からチョコレートになるまでの工程を一貫して行う製造方法)のチョコレートがずらりと並ぶようになって久しく、どれもクオリティが高くて美味しいですが、中でも食通の友人に教えてもらって以来気に入っているのが、グリーン&ブラックスの85%ダークチョコレート。85%ともなると甘みも本当に少なく、チョコレートの苦味を味わうことができ、香り高い贅沢な風味をお手軽に味わうことができます。

ごく普通のスーパーで、$4-5くらいで手に入ります。

グリーン&ブラックスの85%ダークチョコレート

[Photos and styling by Hitomi Watanabe Deluca]