息子が生まれてからこれまでに来ていただいたベビーシッターさんやナニーさんは、フルタイムからパートタイム、そして単発も全て含むと、全部で15-20人くらいになると思います。
最初にお願いしたのが、以前にも少し書いたベビーナースさんです。私も日本人なので、もちろん最初は抵抗がありました。息子を他人にみてもらうこと自体もそうですが、人が家にずっといることにも慣れるか不安でした。
このベビーナースさんとの出会いは、言うとよく驚かれるのですが、近所のスーパーでした。出産直後、とある日にスーパーで買い物をしている時に世間話を始めた相手が、ジャマイカ人の彼女でした。彼女は娘さんとお孫さんの3人で買い物に来ていて、お互い赤ちゃん連れだったので自然と話が弾みました。話しているうちに、彼女がベビーナースの資格を持った方だということがわかり、連絡先をもらいました。とはいえ、どこの誰かもわからない全くの他人に、生まれたばかりの息子の世話をお願いするのには抵抗があったので、なかなか勇気が出ず実際に連絡をしたのは数週間後になりました。
とりあえず面接をし、息子との相性を見て、そして紹介状を提出してもらいました。過去に雇われたファミリー3件からの紹介状です。もちろんそのファミリーに連絡して、彼女について質問をし、とてもいいベビーナースさんであることがわかりました。
他にも2人、知り合いから紹介されていたベビーナースさんとも面接をしたのですが、最終的に私たちとも相性のよかったジャマイカ人の彼女に決めました。
一般的なベビーナースは、出産直後から1週間の24時間ケアだとか、夜の12時間ケアを2-4週間するのが多いそうです。
私は、息子がすでに1ヶ月半になっていたため、週に3回だけ来てもらうようにしました。彼女のケアにより激変した息子の生活は、以前にも書いたとおりです。
そして私は仕事を復帰するために、息子が3ヶ月の時にフルタイムのナニーさんを雇いました。アメリカでは育児休暇は3ヶ月が一般的であるにもかかわらず、0歳児から入れるデイケアはかなり限られているので、幼稚園に入るまではナニーさんを雇う人が多いです。ニューヨークの女性は、例え自分のお給料とナニー代がほとんど一緒だとしても、仕事をすることを選びたいと思う女性が多いように思います。
最初のナニーさんは、チベット人の方で、友人から紹介してもらった人でした。面接で会った時からとても印象が良くて安心していたのですが、初日に渡されて少々面を食らったのが、契約書でした。けれど何でも合理的なニューヨークですし、大事な子供を預けるのですから契約書があっても全く不思議ではありません。しかしその内容は、1ヶ月の有給から、通勤費や昼食代の支給など、予想外の項目が盛りだくさんでした。そこですでに彼女に対しての不信感が少し芽生えてしまったのですが、「とりあえずは最初に約束した分しか払いません。実際に始めてみて、あなたの良さがわかってきたら、ベネフィット(福利厚生)の件も検討してみます。」と伝えて納得してもらいました。
確かに彼女はナニーさんとしてはプロフェッショナルで、息子もすぐに懐いていました。がしかし、このお金の件に関してその後も事あるごとに何らかの催促があり、それによって私たちの不信感も募り、結局数ヶ月ほどで辞めてもらうことになりました。彼女の後にも先にも、そのような要求をしてくるナニーさんやシッターさんはいなかったので、やはり彼女は異例だったのだと思います。
彼女が友人からの紹介だったため、なんとなくその友人にも申し訳ない気持ちになってしまい、次は人の紹介ではなく、自分たちで探そうと決めたのでした。
長くなってきたので、後半は来週に。