私にとって15回目だった去年のニューヨークの冬がこれまでで一番暖かい冬でしたが、今年はそれをさらに上回る暖冬で、嬉しい反面、不安を感じるこの頃です。

先月は息子がプリスクールに入学し、息子にとっても親である私たちにとっても、新生活が始まりました。新しいスケジュールに慣れるまではバタバタしましたし、入学後早速風邪をもらってきて、それが病気知らずの私にもうつってしまったりもしました。もちろん仕事は待ってくませんし、さらにHI(NY) designでは今、デザイン・プラクティスとしてクライアントのプロジェクト以外にも新しいことにチャレンジしているため、本当に目まぐるしいひと月でした。

忙しい時ほど、不思議と料理をするときが一番落ち着くことができます。平日はさすがにあまり時間が取れないため、どうしても簡単なものになってしまいますが、この時期に多いのがやっぱりスープ。中でも、買い物に行く時間がなくて冷蔵庫にあるものでなんとかしなきゃいけないというときに作る確率No.1のスープがミネストリーナ・トリコローレ(野菜の3色スープ)。メインの具材が、じゃがいも、にんじん、セロリ(=3色)で、どれも日持ちする食材なので家にある可能性が高く、しかもとても簡単で失敗知らず。

主な材料。今回はカラフルなじゃがいもを使いましたが、どんな種類のものでも可能です。

チキンストックは、もちろん市販のものでも構いませんが、できれば自家製のものを。我が家では大きいお鍋いっぱいに作って、1カップ毎のデリ容器に小分けして冷凍保存しています。自家製のほうが確実に美味しくて安全ですし、かなりの頻度で使うのでおすすめです。チキンストックのレシピもいつか紹介出来ればと思います。

マッシャーでじゃがいもを潰す際、少し形が残る程度にするのがポイント。

野菜の3色スープ | Minestrina Tricolore

  • Yield: 2-3人分(マルチェラ・ハザンのレシピを元に、少し改良しています。)

INGREDIENTS

  • 1 lb potatoes|じゃがいも 450g
  • 1 tbsp. butter|バター 大さじ1
  • 1 tbsp. olive oil|オリーブオイル 大さじ1
  • 1 small onion|たまねぎ 小1個
  • 3 small carrots|にんじん 小3本
  • 1 stalk celery|セロリ 1本
  • 1 c milk|牛乳 1カップ
  • 2 c chicken stock|チキンストック 2カップ
  • 1/3 c Parmigiano Reggiano|パルミジャーノ・レッジャーノ 1/3カップ
  • Salt | 塩
  • Pepper | こしょう
  • 2 tbsp. parsley|イタリアンパセリ 大さじ2

INSTRUCTIONS

下準備

  1. ジャガイモの皮をむき、1cm角に切る
  2. 玉ねぎはみじん切り
  3. 人参はいちょう切り
  4. セロリは薄切り
  5. パルミジャーノはすり下ろしておく

手順

  1. ジャガイモを鍋に入れ、ひたひたになるまで水を入れる。この水分もそのままスープになるため、水が多いと味が薄くなるので気をつける。
  2. 鍋に蓋をして火にかけ、ジャガイモに十分火が通って柔らかくなったら、火からおろしてマッシャーでじゃがいもを潰す。このとき、完全に押しつぶしてしまうのではなく、少し形が残る程度に。
  3. フライパンでバターとオリーブオイルを熱し、玉ねぎを加えて半透明になるまで炒める。
  4. 人参とセロリを足してきちんと火が通って柔らかくなるまで炒める。
  5. 炒めたたまねぎ/人参/セロリを、ジャガイモの鍋に入れて混ぜ合わせる。
  6. 中火にかけ、牛乳とチキンストックをたして、数分煮る。
  7. 火を止めてパルミジャーノを足して混ぜ、塩こしょうで味を整える。
  8. スープ皿に入れ、細かく切ったパセリを足して完成。

[Photos and styling by Hitomi Watanabe Deluca]