2015年に32歳という若さで亡くなった画家、ノア・デイヴィスの個展がデイビッド・ズワーナーで開かれています。文化的インフラが行き届かないLAの黒人&ラテン系地区に、美術館レベルのアートを供給したいという思いからアンダーグランド・ミュージアムを始めるなど、アート界の格差縮小のために行動を起こし続けた彼の死は、アート界にとって大きな損失でした。特定のスタイルは作らず、黒人の普通の生活を描いているだけだと言う彼の作品は、一見どれも悲しい雰囲気がありつつも、決して絶望的ではなく、どこか前向きさが感じられるのがとても印象的でした。

Noah Davis at David Zwirner
525 and 533 W 19th St,
New York, NY 10011
(212) 727-2070
davidzwirner.com/exhibitions/noah-davis-2020
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