クッキーは手土産やギフトにもぴったり

アプリコットタルトを作る際は、パスタ・フローラ生地で作ることが多いのですが、その生地が美味しいのでそのままクッキーとして食べても美味しいんじゃないか、とGiorgioが提案したのが、今日レシピを紹介するオレンジ・ピーカン・クッキーの始まりでした。

パスタ・フローラはイタリアの菓子生地で、フランスでいうパート・シュクレとほぼ同じの、ほろほろと崩れるような食感の甘みのある生地です。

まずは提案通りそのままクッキーとして焼いてみたところ、思った通りの美味しいバタークッキーができました。けれど何せそれまでアプリコットタルトとして食べていたくらいですから、ひと捻り欲しいところ。そこでまず柑橘系の香り付けとして、レモンゼストとオレンジゼストでそれぞれ試してみました。レモンも悪くはありませんでしたが少々バターに力負けしてしまいその良さが十分に発揮できず。対してオレンジは、クッキーが喉を通った後にふわっとくる香りが絶妙で、レモンには申し訳ありませんがオレンジの圧勝でした。

さらに香ばしさを求めて、ナッツも追加。ヘーゼルナッツ、パインナッツ(松の実)、ピスタチオ、ピーカンナッツ、の4種をそれぞれ試したところ、どれも美味しかったものの、繊細すぎて少々物足りないものが多かった中、バターの風味に負けず相性抜群だったのがピーカンナッツでした。

より香り豊かするためにピーカンは前もって軽くトーストし、うち半分はグラインダーで細かく砕いてから生地に混ぜ、食感を残すために残りの半分は手で荒く割って、大きいピースのまま生地に入れています。

このクッキーが完成して以来、我が家の定番おやつとなっており、週末に家族でコーヒーショップに行く際にすら持参しているほどです。

オレンジ・ピーカン・クッキー

  • Yield: 30枚程度

INGREDIENTS

  • 100 g unsalted butter|無塩バター 100g
  • 3 tbsp. sugar|砂糖 大さじ3
  • 1/4 tsp. sea salt|シーソルト 小さじ1/4
  • 1 yolk|卵黄 1個
  • Orange zest from 1/2 orange|オレンジゼスト 1/2個分
  • 1/2 c pecans|ピーカンナッツ 1/2カップ
  • 1 c all purpose flour|小麦粉 1カップ

INSTRUCTIONS

下準備

  1. バターは室温に戻しておく
  2. ピーカンナッツをオーブントースターで軽く焼き、半分はグラインダーで粉状にし、残りの半分は手で4等分に割っておく
  3. 小麦粉をふるっておく

手順

  1. 室温に戻したバターと砂糖をボウルに入れ、ハンドミキサーで白っぽくなるまで混ぜる。
  2. シーソルトを足して混ぜ、さらに卵黄を足して混ぜる。
  3. オレンジゼストと粉状にしたピーカンナッツを足してさらに混ぜる。
  4. ふるっておいた小麦粉を足し、ゴムべらに持ち替えてさっくりと混ぜ合わせる。
  5. 手でひとまとめにし、円盤状にしてラップをして冷蔵庫で1時間冷やす。
  6. 生地を取り出し、6-7mmの厚さにのばして型抜きをし、オーブンシートを敷いた天板に並べる。
  7. 天板ごと冷蔵庫で20分ほど冷やす。
  8. 190℃(375°F)のオーブンで13-15分ほど、軽く焼き色がつくまで焼いて完成。

 

[Photos and styling by Hitomi Watanabe Deluca]