『2019年版 おすすめの英語の絵本20選』から2年が経ち、おすすめしたい絵本がまたたくさん見つかったので、2021年版として新たに10冊紹介します。
1. What Riley Wore|(ライリーの装い)
Elana K. Arnold & Linda Davick
最後まで性別がわからないライリーが主人公の絵本ですが、重要なのは性別ではなく、ライリーはライリーであるということ。男の子はこうあるべき、女の子はこうじゃなきゃいけない、という古い考えを優しく一掃させる、心温まる素晴らしい本です。自己表現の大切さや、自分と違うことに対して偏見を持たない勇気など、現代の世界中の子供に読んで欲しい、おすすめしてもしきれないほどの良書です。
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2. Maps|『マップス: 新・世界図絵』
Aleksandra Mizielinska & Daniel Mizielinski
見開きにつき1カ国、世界で約50カ国の詳細地図をチャーミングなイラストで紹介する大型ブック。各国の動物、植物、食事、アクティビティ、偉人など、歴史的なものから現代のものまでを網羅した、大人が見ても十分に楽しめる世界地図です。アメリカ50州別の地図ブックには「The 50 States」がおすすめ。
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3. Pizza Pig|(ピッツァ・ピッグ)
Diana Murray
子供の読解力を身につけるための5つの段階で作られている教育絵本シリーズ「Step into Reading」の中の1冊です。軽妙に踏まれた韻が完璧で、本全体を歌うように、というよりラッパー気分で読むことができます。軽く30回以上は繰り返し読んであげたと思いますが、読むのがあまりに痛快なので、今もなお読み聞かせで自らこの本を選ぶほどです。
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4. My First Classical Music Book|(はじめてのクラシック音楽ブック)
Genevieve Helsby
音楽の種類、作曲家、楽器、という3セクションに分けて子供に楽しくわかりやすくクラシック音楽を教えてくれる絵本。本に記載されてある専属ウェブページに音源が用意されており、ページごとの解説に合わせたクラシック音楽を聴きながら読み進むことができるのが素晴らしいです。
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5. Sand Cake|(砂のケーキ)
Frank Asch
日本語訳も多く出ているフランク・アッシュの有名なくまシリーズの1冊。1978年出版のクラシックな絵本です。ビーチに遊びに来たくまの親子。想像力豊かなパパくまの遊びに対し、最初は戸惑う子供くまですが、最後にはパパを超える想像力で返すやりとりに、心がほっこりするとても可愛らしいストーリーです。
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6. Look for Ladybug in Plant City|(植物の街でてんとう虫を探せ)
Katherina Manolessou
ペットのてんとう虫を見失ってしまったウサギのデイジーが、街でいちばんの探偵バジルと一緒に探しに行くお話。「ウォーリーを探せ」のようにページ毎にてんとう虫やその他の動物を探しながら進んでいく絵本で、イラストのかわいさはもちろん、ストーリーもおもしろかわいく、息子が一旦手に取ると30分は黙って読み耽ってくれる優れものです。シリーズの「Look for Ladybug in Ocean City(海の街)」もおすすめ。
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7. We Are in a Book!|(僕たち本の中にいるよ!)
Mo Willems
アメリカで知らない子はいない、モー・ウィレムズの「An Elephant and Piggie Book(ぞうさんぶたさんシリーズ)」。良書揃いですが中でもお気に入りがこの「We Are in a Book!」で、主人公のジェラルド(ぞう)とピギー(ぶた)が、自分たちが本の中にいると気づく設定が楽しく、読んであげる度に息子も合わせてケラケラ笑ってくれます。このシリーズは単純な英語の繰り返しが多いため、英語の読解力アップに非常に役立ちます。
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8. The Ultimate Book of Cities|『うごかす! めくる! まち』
Anne-Sophie Baumann & Didier Balicevic
街のいろいろな仕組みを、めくったり動かしたりしながら発見していく楽しい仕掛け絵本。Playtownシリーズも好きでよく読みましたが、より深く専門的な知識を含んでおり、水道やガスのメカニズムや、リサイクルの仕組み、ものが作られる流れなどにも及び、読み応えがあります。仕掛けがたくさんあるので子供は確実に喜びます。
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9. ABCs of Kindness|(思いやりのABC)
Samantha Berger & Ekaterina Trukhan
ABCの本はたくさんありますが、この本は思いやりや優しさのABC。例えば「F」は、「一人で座っているお友達を見つけ(Finding)て隣に座ること」、「P」は「地球を守り(Protecting)、維持する(Preserving)こと」など、思いやりの気持ちをABCで学ぶことができます。
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10. Manners |(マナー)
Aliki
マナーに関する絵本はたくさん読みましたが、その中で最もよかった本です。遠回しではなく直接的なので子供でもわかりやすく、様々なシチュエーションを網羅している上、マナーを守るということが自分にとってどういうことなのかにもきちんと触れています。残念ながら日本語訳は廃版になっているそうですが、英語でのマナーを身につけさせたいという方には最適な本だと思います。
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