2008年にHI(NY) designを設立して12年、そして息子が2015年に生まれてから5年が経ちますが、会社経営と育児の両方を経験するなかで、この2つの共通点があまりに多いことに日々驚かされます。そこで今日は私の視点で共通点をあげてみようと思います。

  1. 常にそれ(子供・会社)について考えたり心配したりしているので、頭も心も本当に休まる瞬間はない。
  2. 始める前は、自分がどんな親・経営者になりたいか理想を思い描くが、実際になってみるとそうはいかない。
  3. 分娩も設立も大変だけれど、本当に大変なのはその後。
  4. 我慢強くなる。
  5. マイクロマネジメントすると(子供も会社も)成長しない。
  6. 1人ではできない。周りのたくさんの人のサポートがあってこそ乗り越えられる。
  7. 1つ問題を解決すると、別の問題が出てくる。成長するごとに問題も変わってくる。
  8. これまでは自分が努力さえすればなんとかなったが、(子供や経営では)自分の頑張りだけではどうにもならないことが多くある。
  9. 自分の会社は自分の子供で、クライアントのプロジェクトは姪や甥=自分の子供のように可愛く大切にするが、世話をしすぎてはいけない。(最終的にはブランドが独り立ちできるように成長させるというのがゴール、という意味ではプロジェクトもほぼ自分の子供)
  10. 何かとお金がかかる。
  11. 特に最初の数年は睡眠時間が削られる。
  12. 経験者のアドバイスが貴重。
  13. でも常に山のようにある小さな仕事については誰も教えてくれない。
  14. 時間をかけて念入りに準備をしても、いざ始めると(起業すると・出産すると)カオス状態。
  15. 子供も会社も、勝ち負けではなく共有することの大切さを教える重要性。
  16. スケジュール管理が上手になる。
  17. 自分の限界を試される。
  18. 人に頼れるかどうかが鍵。
  19. 自分がいないと上手くいかないと思ってしまいがちだが、実はそんなことない。自分がいなくてもそれなりに(会社も子供も)やっていける。
  20. バケーションに行っても心の底からくつろげることはない。
  21. 自分のミスがそのまま(子供・会社に)反映される。
  22. 最終的には独り立ちさせるのがゴール。
  23. 毎日変化するので飽きない。
  24. いい人材(スタッフ・ベビーシッター)を見つけるのは大変。
  25. (私の場合)会社1つ・子供1人で手一杯。(複数会社経営する人、2人以上子供を育てる親を心底尊敬します)
  26. 信頼できるパートナーの重要性。
  27. 100の辛いことがあっても1つのちょっとした嬉しいことで全て帳消し。
  28. 他(の子供や会社)と比べてしまいがちだが、比べても意味がない。
  29. 自分のための時間をきちんと確保しないと、自分が埋もれてしまう。
  30. 想像を遥かに超えて大変だが、想像を遥かに超える幸せを感じる。

改めて書き上げてみると、ネガティブなことの方が多すぎてへこみそうになりますが、でもやはりそれだけの価値があるからこそ頑張り続けることができます。起業されている方は、会社という子供を持った親であり、逆に子育てをしている方は起業家と呼べるのではないかと私は思います。