メニューの決め方やテーブルセッティングの方法などについて紹介した前半の続きです。

7. メニュー印刷

これに関しては、私がデザイナーだからというのも大きいかもしれませんが、ディナーパーティーの時はちゃんとメニューを印刷してそれぞれの席に名前入りで置いています。私がこれを作る理由は、ゲストが食べる量の配分ができるため。実際にホストとして人を招待したり、実際にゲストとしてお呼ばれしたりした経験上、何コースあるかわからないがために必要以上に食べ過ぎてしまったり、逆にお腹が満たされないまま帰る羽目になることも少なくないのです。

デザイン&印刷した、ゲストの名前入りメニュー

8. 料理中にその都度洗い物を片付ける

基本的なことですが、料理中に出る鍋などの洗い物は、後回しにしないでその都度洗います。溜めておいてゲストが来る直前にまとめて洗おう、と思っていると、最後にバタバタして洗う時間がなく、ゲストに洗い物の山を見られてしまうなんてことも。キッチンも完璧にキレイで、ホストも余裕のある状態でゲストを迎えるのが大事です。それに、パーティー後の後片付けは本当に大変。洗える時に洗っておけばよかったと後悔すること間違いありません。

9. 音楽

ろうそくと同じくらい大事なのがもちろん音楽。我が家では、食事中は途中立ち上がって音楽を変える必要がないよう、PandraやSpotifyを利用しますが、食事も終わってドリンクを楽しむ時間になると、アナログレコードに切り替えたりしています。

10. ドリンクを冷やしておく

これも基本ですが、基本すぎて意外と忘れてしまいがちになるのが、白ワインなど冷やしておくべきドリンクを冷やしておくこと。

11. オーブンは予熱

オーブンを使った料理を出す際には、オーブンの予熱をしておくことも忘れないように。

12. ウェルカムドリンク

ゲストが到着すると、まずはウェルカムドリンク。我が家では、ゲスト全員が揃うまではキッチンにてドリンクとアンティパストを楽しんでもらいながら会話を楽しみます。アンティパストは、ライブパフォーマンスというと大げさですが、できるだけその場で作って出すようにしています。ゲストも喜んでくれますし、初対面のゲスト同士でも和やかな雰囲気を作りやすいからです。

場所がどこであれ、まずゲストに集まって欲しい場所に、グラスとアンティパストを並べておけば、自然とそこに人が流れます。

13. ちゃんとディナーに参加する

ディナーパーティーで、一番ありがちなミスといえば、ホストがキッチンばかりにいてテーブルに着けてないというケース。実は私もこれは今でも時々やってしまうミス。ホストがディナーパーティーで一番大事なことは、ゲストが楽しんでもらうこと。ホストがキッチンばかりにいるとゲストは気を遣ってしまいますし、ゲスト同士には初対面もいて、ゲスト全員をそれぞれよく知っているのはホスト。そのホストがゲストの会話を繋いであげるのは大事な役目です。そのためにも、料理はできるだけ済ませておいて、直前に仕上げに時間がかかるような料理は極力避けています。

デザートに焼いたプラムパイ

14. 食後のドリンクは場所を移動

ウェルカムドリンクとアンティパストはキッチン、そこからディナーテーブルへ移動してディナー、そしてそのあとのアフタードリンクでは、リビングに移動します。ディナー後の散らかったテーブルから離れるという意味ももちろんありますが、場所を移動することによって、それぞれに区切りがついて、また違った雰囲気を楽しめます。リビングにはラウンジチェアがあるので、よりゲストにリラックスしてもらうことができます。そのまま会話を弾ませるもよし、ダンスをしたい人はダンスをすればよし、私たち本人を含めゲスト全員がそれぞれに最高の時間を過ごしてもらえれば言うことはありません。

[Photos and styling by Hitomi Watanabe Deluca]