子供が生まれるまでは作ろうと思ったことすらありませんでしたが、やはり子供にとって食べやすく、お弁当にも入れやすいので最近よく作るようになったのがミートボール。とはいえ、大人の私たちが息子の好みにあわせるのではなく、もちろんきちんと美味しいものが食べたい。というわけで改良を重ねて完成したのが今日紹介するレシピです。「ミートボールなんか作ってるの?」と最初の頃はかなり消極的だったGiorgioも、満足してくれる味になりました。
「イタリアン・ミートボール」と大雑把に括っていますが、ポルペッテはイタリアの地域によってレシピが大きく異なります。我が家のミートボールは、松の実とレーズンを使うナポリ風。トーストして香りを引き出した松の実の香ばしさと、レーズンの甘みが、単調になりがちなミートボールをレベルアップしてくれます。タネにパルミジャーノもたっぷり入れ、そして焼き目をつけたあとに白ワインで香り付けをしてからトマトソースで煮込むのもポイントです。
タネは捏ねすぎないようにし、材料全体が混ざればOK。ボールに成形するときもギュッと握らないで、優しくふんわりと仕上げます。きれいなボール型よりも少し不恰好なくらいの方が、美味しそうに仕上がります。
アメリカでは、トマトソースで煮込んだミートボールをスパゲッティのソースにした料理がとても人気ですが、我が家はパスタにせず、メインのおかずとしていただいています。トーストしたバゲットやマッシュドポテトとあわせることが多いです。
ポルペッテ(イタリアン・ミートボール)
4-6人分
INGREDIENTS
ミートボール
- 1 lb ground beef|牛挽き肉 約450g
- 1 medium onion|玉ねぎ 中1個
- Extra virgin olive oil|オリーブオイル 適量
- 1/2 c bread crumbs|パン粉 1/2カップ
- 1/3 c milk|牛乳 1/3カップ
- 2 tbsp. parsley|イタリアンパセリ 2-3本
- 1 egg|卵 1個
- Pinch of ground nutmeg|ナツメグ 適量
- 1/4 c Parmigiano Reggiano|パルミジャーノ・レッジャーノ 1/4カップ
- 1 tsp. sea salt|シーソルト 小さじ1
- Black pepper|ブラックペッパー 適量
- 1/4 c pine nuts|松の実 1/4カップ
- 1/4 c raisins|レーズン 1/4カップ
トマトソース
- 1/2 c white wine|白ワイン 1/2カップ
- 1 medium onion|玉ねぎ 中1個
- Extra virgin olive oil|オリーブオイル 適量
- 1 small can (14.5oz) whole peeled tomatoes|ホールトマト缶 1つ(400g)
- Salt and pepper|塩こしょう適量
INSTRUCTIONS
下準備
- ミートボールの玉ねぎはみじん切りにし、オリーブオイルで透き通るまで炒め、粗熱をとっておく
- パン粉を牛乳に浸しておく
- イタリアンパセリは粗く切っておく
- 卵を溶いておく
- パルミジャーノをすりおろしておく
- 松の実は焼き色がつくまでトーストしておき、粗熱をとっておく
- トマトソースの玉ねぎもみじん切りにしておく
手順
- ボウルにミートボールの材料を全て入れ(牛挽き肉、炒めた玉ねぎ、牛乳に浸したパン粉、イタリアンパセリ、溶いた卵、ナツメグ、パルミジャーノ、シーソルト、ブラックペッパー、トーストした松の実、レーズン)、全体が混ざるまでミックスする。
- 直径3-4cmくらいのサイズに、優しく丸く整え、トレイに並べてラップをして冷蔵庫で冷やしておく。
- その間にトマトソースを作る。鍋にオリーブオイルを入れて火にかけ、玉ねぎが透き通るまで炒める。
- ホールトマト缶を足す。このとき、フードミルがあれば裏ごししながら入れる。
- 塩こしょうを加えて、蓋をして15分ほど弱火で煮込む。
- ミートボールを冷蔵庫から取り出し、フライパンにオリーブオイルを入れて中火にかけ、ミートボールの表面に焼き色がつくまで転がすように焼く。
- ミートボール全体に焼き色がついたら、白ワインを足し、半分以下になるまで煮詰める。
- 出来上がったトマトソースをミートボールに足し、蓋をして15〜20分弱火で煮込んで完成。
- お好みでバジルとパルミジャーノを振りかけてどうぞ。
[Photos and styling by Hitomi Watanabe Deluca]
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