仕事のほとんどはコンピュータ上で行いますが、思考を整理し、深く思考する際には、どうしても実際に手を動かして紙に書き出すことなしでは進めることができません。書くという動作が頭をクリアにするので、明確なアイデアを導き出すためのなくてはならないステップです。

これまでは小さなノートを使用していましたが、少しでも使用する紙を減らしたいこと、書き出したことをオーガナイズして後からでも必要なメモを見つけやすくしたいこと、そして思考の延長で描くスケッチを簡単にデジタル化させたいこと、この3つを理由に、電子ペーパーに移行しようと思い、リサーチを始めました。

英語ではDigital paper,  e-paper, E-ink tabletなどと呼ばれる電子ペーパーですが、紙への愛着があるので昔からそれに対してなんとなく懐疑的で、やはり紙に書くのとでは違うんじゃないかという思いが拭えないでいました。今回実際に試し書きしてみた電子ペーパーには、案の定紙に書くのとでは感触が全然違ったり、書き込んだときの遅延、筆跡ラインの荒さなどが気になるものもありました。

YouTubeのレビューなどでじっくり比べた上で選んだのが、ノルウェー発の電子ペーパー、reMarkable 2(リマーカブル2)。紙のような書き心地、世界一の薄さ、美しいデザインなどで謳われているタブレットです。

実際に使い始めて約2ヶ月が経ち、買ってよかったと思ったので今日はこれについて紹介しようと思います。なお、広告やアフィリエイトではなく、実際に使ってみての純粋に個人的な感想です。気に入っている点と、改善点の両方を挙げたい思います。

作ったテンプレートは下半分がTo Doリストで、上がメモ用。

reMarkable 2 気に入っている点

書き心地

たくさんの電子ペーパーを試している人が「1番の書き心地」としてreMarkableを挙げている人がたくさんいたので、それが最大の理由で選びましたが、それも納得の書き心地でした。スクリーンが適度にザラっとした触感で、書き心地はもちろん、音までが紙に書くときと同じようになっています。遅延もなく、ラインも正確で、紙に書いたときの自分の字と全く差がありません。

邪魔なものがない

タブレットとはいえ、あくまでノートを取ることに特化しているため、余分なものは限りなく排除されています。ブラウザもSNSもカレンダーもありません。メールもノートを送信できるのみで受信はできないようになっています。これを使うときは集中して深く考えたいので、気が逸れてしまう要素がないのは非常にありがたいです。

スケッチの対応力

他の電子ペーパーに比べて優れている点、そして決め手の1つにもなったのが、スケッチの対応力。レイヤー機能もあるのでかなり本気のスケッチも可能で、例えば鉛筆を選択すると、濃淡や強弱、鉛筆特有のかすれ具合なども忠実に表現してくれます。

整理整頓

紙と違ってフォルダーでノートを整理整頓ができるので、ノートを遡るのが楽になりました。プロジェクトごとにフォルダーを作り、ミーティングのメモや、アイデア書き出し、スケッチなどをそれぞれのフォルダーに分けています。またメモ自体もカット&ペーストが可能なので、ノート内の整理もできるようになり、より思考をまとめやすくなりました。

クラウドのファイル管理

専用のデスクトップアプリとモバイルアプリがあり、ノートは常にクラウド上にシンクさせてあるので、どこからでもアクセスが可能です。ノートはPDF、PNG、またはSVGに変換することができるので、そのままシェアするときはPDF、Photoshopで加工する際はPNG、Illustratorのベクターで修正する際はSVG、のような使い分けをしています。

ライブビュー

その専用アプリを使って、reMarkableに書いているものがライブでコンピュータ上に表示される機能があります。頻繁に利用する機能ではありませんが、デザイナーにデザインの修正指示を出す際に、Zoom上でそのライブビューを使いながら説明した際は、非常に役立ちました。

E-inkで目にやさしい

電子ペーパーはどれもそうですが、E-inkを搭載しているのでバックライトもなく、目にやさしいのが嬉しいです。ただでさえ1日中コンピュータのモニターを睨み続けているので、紙の代わりになるのはiPadのようなタブレットではなく電子ペーパーであることを望みました。

バッテリー

上述の通りE-ink方式なのでバッテリー駆動時間が長いのも嬉しい特徴。私の場合仕事中はreMarkableをずっとONにしたまま(20分の自動スリープ機能あり)の使用で、充電するのは1週間に1回程度です。

手書きの文字変換

手書きの文字をデジタル文字に変換する機能が非常に便利です。日本語には対応していませんが、英語の変換はとても性能が良く、かなり崩れた手書きでも正確に変換してくれます。

ペンは上からボールペン、ファインライナー、マーカー、鉛筆(その下に鉛筆ペンを斜めにして塗った様子)、シャープペン、蛍光ペン、カリグラフィーペン。

reMarkable 2 改善点

カスタムテンプレートができない

横罫、方眼、チェックリストなどたくさんのテンプレートが搭載されていますが、やはり自分の好みにカスタムしたテンプレートを使いたく、実際に作りました。けれどテンプレートとして追加する機能がないため、新しいノートを作るたびにPDFとしてインポートをするか複製しなければいけないのが手間なので、カスタムのテンプレートを追加する機能があればいいと思いました。

横レイアウト

私のデスクの奥行きがあまりないので、reMarkableを横向きで使うつもりでいました。横向き使用も可能と聞いていましたが、実際に使ってみると、横向きでノートを取るように設定はできるものの、その他の一覧ページや設定ページなどは全て縦レイアウトしか用意されていないため、縦向きと横向きを何度も変えなければならず、それが手間で結局今は縦向きで使用しています。手書きの文字変換も横向きで書いた文字は変換できませんでした。デバイス全体を横向き仕様で使えるオプションがあればいいなと思いました。

 

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以上です。

ここまで延々と書いた最後に非常に言いづらいのですが、reMarkable 2は日本への発送を行っていません。手書きの文字変換が日本語未対応なのは仕方ないとして、基本操作は言語に関係なく問題なくできるので、なぜ日本への発送をしないのか不思議ですが、検索してみると転送サービスを利用して購入した方もいるとのことで、手間はかかりますが不可能ではなさそうです。