以前にも少し触れましたが、息子がプリスクールに入学した1年目は、学校が提携しているケータリングランチを利用していました。がしかし、栄養バランスにはこだわりが見られるものの、あまり美味しそうではないそのランチに納得ができず、2年目である今年はお弁当を作ることに決めました。

Bentoという言葉はアメリカでもかなり浸透してきていて、中でもニューヨーカーはグルメな人が多いので、その認知度は非常に高いです。

息子が通うプリスクールでもbentoランチを持参している子は少なくありません。Bentoを持参している家庭の多くは、親がベジタリアンやビーガンであるとか、宗教上またはアレルギーの食事制限による理由などがありますが、シンプルに健康志向のためという家庭も多くいます。

アメリカのBentoボックスも種類が豊富ですが、日本のいわゆるお弁当箱と違う点といえば、そのほとんどに仕切りが付いていること。日本のお弁当は、仕切りのない箱にどのようにして隙間なく美味しそうにご飯やおかずを詰めることができるかが重要なポイントの1つですが、アメリカではそこは重要視されず、合理性が優っています。

中でも特に人気で、実際私も使っていてすごく気に入っているのがプラネット・ボックス(PlanetBox)というbentoボックス。

ステンレスでかなり丈夫な作りになっており、サイズや形の違う5つのセクションに区切られています。区切りがあると料理を詰めるのが本当に楽ですし、おかず同士が混ざる心配もありません。

お弁当箱そのものは水漏れ防止にはなっていませんが、付属の2つのカップには水漏れ防止の蓋が付いており、その2つともお弁当箱にぴったり入るようになっています。大きい方にはスープやヨーグルトなどを入れたり、小さい方にはドレッシングやソースなどを入れるのに便利。

Planetboxアメリカで人気のお弁当箱

私は朝から新規おかずを作るガッツはないので、もっぱら前日夕飯の残り物を使うことがほとんどですが、こういったお弁当箱の特性のおかげで、何でもお弁当に入れることができます。

使い方アイデアの参考として、実際に料理を詰めたプラネット・ボックスを3パターン紹介します。

Planetboxプラネットボックスお弁当箱

右下:[メイン]アボカドトースト(全粉粒パン、レモンゼスト、ターメリック、フラックスシード)
右上:[デザート]フルーツサラダ(ラズベリー、いちご、ざくろ)
左下:[おかず]ニンジン&セロリと、タヒニ(練りごま)ディップ
左上:[おかず]ほうれん草ソテー(松の実、サルタナレーズン)
中央:[スナック]かぼちゃの種

こうしてセクション毎にテーマカラーを決めると全体が美しく仕上がります。右下の一番大きいセクションにはトーストが入る大きさなので、人気のアボカドトーストやサンドイッチがぴったり。小さいカップは蓋つきなので、こうしてディップとして使うのも便利。ちなみにこのタヒニディップには、タヒニにオリーブオイル、お醤油、ターメリックを混ぜています。

Planetboxプラネットボックスお弁当箱

右下:[デザート]チアシード・プディング(ひまわりの種、ゴジベリー、バナナ、黒ごま)
右上:[メイン]ラップサンド(全粉粒パン、レタス、ハム、チーズ)
左下:[おかず]サラダ(ルッコラ、紫かぶ、ゴートチーズ)
左上:[おかず]上部:サラダドレッシング、下部:パルミジャーノ・レッジャーノにバルサミコ酢
中央:[スナック]カムット小麦パフとサルタナレーズン

右下の大きいセクションがメイン料理となることが多いですが、ここでは右上の細長い形を利用し、ラップサンドを入れています。そしてその大きいセクションには、大きいカップを使ってヘルシーなチアシードのデザートを。左下には野菜の具材だけを詰め、小さいカップに入れたドレッシングをかけて食べます。

Planetboxプラネットボックスお弁当箱

右下:[メイン]イタリアン・ウェディングスープ(鶏団子、エスカロール)
右上:[おかず]チコリに入れたコールスロー(紫キャベツ、ニンジン、ピーカンナッツ)
左下:[デザート]ドラゴンフルーツとぶどう
左上:[おかず]ヒカマといちごのごま和えサラダ
中央:[スナック]ゴジベリーとオーツ麦

スープや、水分の多いフルーツなども全て入れられるのが、このお弁当箱の強み。1つ目のお弁当ではセクション毎にテーマカラーを決めていましたが、ここではセクションそれぞれに「白+カラー」を意識して詰めました。中央の一番小さい部分にはおやつ的なものを入れることがほとんどで、ドライフルーツやナッツ、クッキーなどを入れています。

[Photos and styling by Hitomi Watanabe Deluca]