日本ではあまり馴染みがありませんが、2010年頃からイギリスで始まり、現在ヨーロッパやアメリカでも人気の離乳食方法に、Baby Led Weaning(以下BLW)というものがあります。赤ちゃん主導離乳食といったような意味で、お粥や、野菜や果物をピューレ状にしてスプーンで食べさせるという従来の方法はスキップして、最初から固形のものを赤ちゃんが自分で掴んで自分のペースで食べる、という方法です。

固形とはいっても、歯茎で潰せるくらいの柔らかいものを、赤ちゃんが掴みやすいサイズに切って出します。最初にあげるものの例として、柔らかく茹でた人参やブロッコリー、アボカド、バナナ、熟した洋梨や桃、などがあります。喉に詰まらせるのではないかという心配がありますが、専門家によると、赤ちゃんは異物が喉に詰まるのを防ごうとする咽頭反射が、奥ではなく浅い部分にあるため、詰まる前に吐き戻すようになっているのだそう。その感覚を自分で覚えるため、逆に安全だと考えられています。

赤ちゃんが、親のタイミングではなく自分のタイミングで食べるので、食べることへの好奇心が育ち、それによって好き嫌いのしない子になり、そして親が食べさせなくていいので一緒に食事ができる、などのメリットがあります。また、ピューレ状離乳食を作らなくていいので手間が省けるという嬉しい点も人気の理由です。

私がBLWを魅力的だと思った点は、赤ちゃんが食べ物の食感を楽しめるということ。ピューレ状だと、何をあげても同じ食感になってしまうからです。

私がBLWを友人から教わったとき、既に従来の方法で離乳食を始めた後で、つまりスプーンで食べさせていたのですが、興味を持ったのですぐにBLWに切り替えることにしました。

もともと、授乳でもピューレ状離乳食でも、比較的良く食べる息子でしたが、BLWに切り替えてからはその食欲はさらに大きくなりました。自分で掴んで食べるという行動が楽しかったのだと思います。嬉しそうに食べるので、作る私も楽しくなり、いろんなものを作るようになりました。

上の写真は、息子の典型的なBLWランチです(写真用にお皿にのせていますが、BLWメソッドでは、お皿は使わずにテーブルまたはベビーチェアのトレイにそのまま置いてあげます)。もちろん毎回これだけ作っているのではなく、一度にたくさん作って冷凍し、その日の分だけを解凍して、ベビーシッターさんにあげてもらっています。

1. 蒸しブロッコリーのオリーブオイル&パルミジャーノ和え
2. ブロッコリーラーブ(菜の花に似た野菜)のフリッタータ
3. 蒸し人参
4. 紫芋のお焼き
5. チーズ入りイタリアンハンバーグ
6. かぼちゃマフィン
7. りんご
8. グリーンピースのパンケーキ

この中から3つのレシピを紹介します。

BLW ブロッコリーラーブ (菜の花) のフリッタータ

塩は使わず、パルミジャーノチーズで旨味を出します。マフィンの底の直径が約35mmの型を使用しています。

  • Yield: ミニマフィン型(35mm)で約25個

INGREDIENTS

  • 1 bunch broccoli rabe|ブロッコリーラーブ 1束
  • 1 clove garlic|ニンニク 1片
  • 1 tbsp. Olive oil|オリーブオイル 大さじ1
  • 5 Eggs|卵 5個
  • 1/4 c Milk|牛乳 1/4カップ
  • 1/2 c Parmigiano Reggiano, grated|すり下ろしたパルミジャーノ 1/2カップ

INSTRUCTIONS

下準備

  1. ブロッコリーラーブの茎の部分は切り取って捨てておく
  2. 卵を溶いておく
  3. パルミジャーノをすりおろしておく
  4. 大きいお鍋にお湯を沸かしておく
  5. ミニマフィン型にライナーを敷いておく
  6. オーブンを350°F (180°C) に予熱

手順

  1. 下準備したブロッコリーラーブを沸騰した鍋に入れ、柔らかくなるまで5分ほど茹でて、湯を捨て水を切る。
  2. ブロッコリーラーブがある程度冷めたら、絞って水分を出し、3cm幅くらいに切る。
  3. フライパンにニンニクを入れてオイルを熱し、ブロッコリーラーブを5分ほど炒める。ニンニクは捨てる。
  4. 炒めたブロッコリーラーブ、卵、牛乳、おろしたパルミジャーノを混ぜる。
  5. ライナーを敷いておいた型に流し込み、オーブンで20分焼く。

BLW かぼちゃマフィン

お砂糖は使用せずかぼちゃとバナナの甘みで代用し、バターも使用せずピーナッツバターで代用します。マフィン1個の底の直径が約35mmの型を使用しています。

  • Yield: ミニマフィン型(35mm)で約30個

INGREDIENTS

  • 1/2 c All-purpose flour|薄力粉 1/2カップ
  • 1 Banana|バナナ 1本
  • 1/3 c Peanut butter|ピーナッツバター 1/3カップ
  • 2 Eggs|卵 2個
  • 1 tsp. Vanilla extract|バニラエッセンス 小さじ1
  • 1 can (15oz) pumpkin purée|かぼちゃまたは缶のパンプキンピューレ 425g
  • 1/4 tsp. Nutmeg|ナツメグ 小さじ1/4
  • 1 tsp. Cinnamon|シナモン 小さじ1
  • 2 tsp. Baking powder|ベーキングパウダー 小さじ2
  • 60 Raisins|レーズン 60個

INSTRUCTIONS

下準備

  1. 生のかぼちゃを使う場合は、3cm角に切って柔らかくなるまで蒸し、マッシャーで潰しておく。
  2. 卵を溶いておく。
  3. バナナをマッシャーで潰しておく。
  4. ミニマフィン型にライナーを敷き、レーズンを2個ずつ入れておく。
  5. オーブンを400°F (200°C) に予熱

手順

  1. 粉材料(薄力粉、ベーキングパウダー、シナモン、ナツメグ)を合わせてふるいにかける。
  2. レーズン以外の残りの材料(かぼちゃ、バニラエッセンス、卵、ピーナッツバター、バナナ)をボールに混ぜる。
  3. 1と2を混ぜる。
  4. レーズンを並べておいた型に流し込み、オーブンで25分焼く。

BLW グリーンピースのパンケーキ

赤ちゃんがまだ小さい頃はグリーンピースを掴むのが難しいので、潰してパンケーキの生地に練り込んでみました。バターミルクを使っているのでふわっと仕上がります。バターミルクが手に入らない場合は、無糖ヨーグルトに牛乳を少し足して液状にしたもので代用するといいかもしれません。

  • Yield: ミニパンケーキ約30個。赤ちゃんがまだ小さい頃はグリーンピースを掴むのが難しいので、潰してパンケーキの生地に練り込んでみました。バターミルクを使っているのでふわっと仕上がります。バターミルクが手に入らない場合は、無糖ヨーグルトに牛乳を少し足して液状にしたもので代用するといいかもしれません。

INGREDIENTS

  • 1 c Green peas|グリーンピース 1カップ
  • 1 Egg|卵 1個
  • 2/3 c Buttermilk|バターミルク (または無糖ヨーグルトと牛乳を混ぜたもの) 2/3カップ
  • 1/4 c All-purpose flour|薄力粉 1/4カップ
  • 1 tsp. Baking soda|ベーキングソーダ 小さじ1
  • 1 tbsp. Olive oil|オリーブオイル 大さじ1

INSTRUCTIONS

下準備

  1. 卵を溶いておく
  2. 薄力粉とベーキングソーダを合わせてふるいにかけておく

手順

  1. グリーンピースを柔らかくなるまで茹で、湯を捨て水を切り、鍋の中でマッシャーで潰す。
  2. 溶いた卵とバターミルクを軽く混ぜ、潰したグリーンピースを足して混ぜる。
  3. ふるいにかけた薄力粉とベーキングソーダを2に足して軽く混ぜる。(混ぜすぎないで、粉が少し残るくらいで止めると、ふわっと仕上がります)
  4. 中火にかけたフライパンに、オイルは敷かずにミニパンケーキを焼く。
  5. パンケーキにふつふつ穴があいたらひっくり返し、両面が焼けたら完成。

*座ることがきちんとできる6ヶ月あたりがBLW開始の目安と言われています。赤ちゃんによって向き不向きがあるので、必ずかかりつけの小児科に相談してください

 

[Photo and styling by Hitomi Watanabe Deluca]