息子が生まれてもう2年半以上になりますが、子育てをしていく中で、愛情はたっぷり注ぎながらも「自分は子育てに向いてないな」と思うことがよくあります。同じ子育て中の友人や知人にそのことを話すと、「私も!」と安堵の表情で同調してくれる人が多いです。

私は元々子供好きというわけでもなかったので、そう思う自分の感覚に対して何の驚きもありませんが、多くの人は「子育てに向いてない」と思うことに引け目を感じ、しかもそれをなかなか人に伝えることができず、それがさらにストレスになるようです。

私が、「子育てに向いてない」と思う瞬間や理由などを書き出してみようと思います。

子供と遊ぶのが苦手

シンプルでエンドレスな子供の遊びに付き合ったり、子どものテンションに合わせて接するのが苦手です。

無理して付き合うとストレスになるので、私は自分のテンションのままツッコミを入れたりしています。「何言ってるの?」みたいな顔をされますが、その顔が面白かったりもします。

子供と話すのが苦手

出産前からそうでしたが、小さい子供と何を話せばいいかわかりません。特にアメリカ人の親に多いように思いますが、まだ喋ることすらできない赤ちゃんに対してずっと話しかけているパパやママ、そしてある程度コミュケーションが取れる歳になった子供とは、延々と会話している親子をよく見かけては、いつも心底尊敬しています。息子のクラスメートのママやパパを観察していると、やはり子供に話しかける量が多い家庭の子供は、お喋りも上手な子が多いように思います。そう考えると、私の息子のお喋りがなかなか上達しないのは親である私たちの責任も大きいと思うので、意識して話しかけるようにしていますが、まだまだ及びません。その分、読み聞かせは毎日するように心がけています。

部屋がおもちゃで散らかっているのが嫌

家がおもちゃで散らかっている状態がとても嫌で、息子がちょっと遊んではすぐに私が片付けたり、時には遊んでる途中でも片付けしてしまったり、さらには「今片付けたばかりなのに」とイラッとしてしまうこともあります。気にしなければそれで済むことなのですが、そう言うわけにもいきません。そこで、息子が1度にアクセスできるおもちゃの量を制限するために、いくつかの箱に分けて入れ、別の箱のおもちゃで遊びたいのなら、今遊んでいる箱を片付けてから、というルールにしました。

母親業はどう?と聞かれた時

知り合いはもちろんのこと、初対面の人でもよく聞いてくる質問に「How’s motherhood?(母親業はどう?)」というのがあります。聞いている相手が求めている答えは「素晴らしい!」などのポジティブなものだとわかっていても、思わず本音で「とっても大変!」と答えてしまいます。びっくりする相手の顔を見て「でもそれ以上に素晴らしい」と付け足しますが、実際、母親業は素晴らしいの同じくらい大変です。聞いてきた人の中には「母親業は私の人生で一番自分にぴったりな仕事だったわ」と言い切る方もいましたが、自分はそうじゃないと割り切るのが一番です。

泣かれたり言うことを聞かないとイライラする

こればかりは、イライラしないパパやママのほうが少ないと思います。思いたいです。そして、いけないとはわかっていても、きつい言い方をしてしまうときがあります。ただ感情に任せて怒ることはしたくないため、怒りが噴出しそうになったときには、何も言わずに息子をベビーベッドに入れ、私は一旦退室し、少しの時間だけ息子と距離を置いています。そのちょっとの時間で私の気持ちは落ち着き、息子をベビーベッドに迎えに行くと、それは嬉しそうに待ってくれています。

他にも、向いてないと思う瞬間は山ほどあります。でもそうだと人に伝えるだけでも少しだけ気持ちが楽になります。子供と共に、私も日々成長です。