去年のサンクスギビングに作った鴨の丸焼き ブランデーオレンジソース
今週木曜は、サンクスギビングデー(感謝祭)。アメリカでは家族や親戚が集まる大切な祝日です。
我が家には呼ぶ親戚も呼ばれる親戚もいないので、友人宅に招待してもらうことが多いですが、そうでなければ家で家族だけでゆっくりと過ごすことが多いです。
ゆっくりとは言ってもサンクスギビングといえば1年で一番のご馳走を頂く日なので、多くのアメリカ人がそうするように、前日から下準備を始め、当日は朝から料理、そして午後3〜4時くらいから食事を始めます。
サンクスギビングといえばもちろん七面鳥ですが、よく知られているように七面鳥はあまり美味しい鳥ではありません。アメリカ人からすると「サンクスギビングに七面鳥以外の鳥を食べるなんて!」と思うでしょうが、私もGiorgioもそこに執着はしていないので、私たちはいつも他の鳥料理を作ることにしています。鳥の丸焼きという部分だけにはこだわって、鴨、うずら (quail)、ひなバト (squab)、などを選ぶことが多いです。
その中の1つ、鴨を使ったブランデーオレンジソースの丸焼きのレシピを今日は紹介したいと思います。写真は去年のサンクスギビングのもので、今年も同じものを作る予定です。
鴨とオレンジの相性はとても良く、フランス料理でも定番の1つ。ソースは、Julia ChildのクラシックなDuck à l’orangeのレシピを参考にしつつ、ブランデーや生姜、はちみつなどを合わせています。また、クリスピーな皮に仕上げるために、北京ダックのように一晩ラップをせずに冷蔵庫で乾かせるのがポイントです。
サンクスギビングの定番、エイコーンスクワッシュのロースト
そして当日は他にもたくさんのサイドディッシュを作る予定ですが、中でもサンクスギビングメニューの定番の1つ、エイコーンスクワッシュのローストも合わせて紹介します。
エイコーンスクワッシュ(どんぐりかぼちゃ)は、日本のかぼちゃに比べると水分が多く味も薄めの、アメリカではほぼ1年中見かける定番の瓜の1種。上下半分に切ると、お花のような形になるのがかわいらしいくてテーブルに彩りを添えてくれます。ほぼオーブンに入れておくだけで完成する簡単な料理で、甘みとホクホク感が美味しい欠かせない一品です。
どんぐり(acorn)のような形をしていることからエイコーンスクワッシュと呼ばれています
鴨の丸焼き ブランデーオレンジソース
INGREDIENTS 1 young duckling (about 4-5lb)|ダック(2kg前後) Salt|塩 適量 1/2 c orange juice|オレンジジュース 1/2カップ 1/4 c brandy|ブランデー 1/4カップ 1 orange|オレンジ 1つ 1/4 c honey|はちみつ 1/4カップ 1 tsp. ginger|生姜 小さじ1
INSTRUCTIONS 前日にしておくこと 内蔵類は取り出して捨て、ダックをよく洗い、ペーパータオルで水分をよく拭き取る。 首や尾の部分の余分な脂や皮を切り取る。 ダックの皮を竹串などで数箇所刺す。 ダックの外側と内側両方に塩をまぶす。 ローストラックなどを使い、ダックの皮が触れる部分を極力少なくして、ラップをせずに冷蔵庫で一晩乾かす。 当日の下準備 ダックを冷蔵庫から出しておき、室温に戻しておく オレンジの皮を薄く剥いてピールにする オレンジの身は薄皮を剥いておく 手順 ラックをセットしたローストパンに、ダックの胸を上にして置き、220°C/425°Fで40分ローストする。 その間にソースを作成。オレンジジュース、ブランデー、オレンジピール、はちみつを鍋に入れて軽く沸騰させる。 弱火にし、スライスした生姜を足して、少しとろみがつくまで20分ほど煮込む。 ダックをオーブンから取り出し、ローストパンに溜まった脂を捨て、ダックにソースをたっぷりと塗る。 175°C/350°Fに下げたオーブンでさらに20分ほど焼く。 腿部分の一番分厚い箇所が65°C/150°Fになったら完成。 オレンジとオレンジソースを添えてサーブ。
クリスピーな皮が美味しい
エイコーンスクワッシュのロースト
INGREDIENTS 2 medium acorn squash|エイコーンスクワッシュ中サイズ 2個 4 tbsp. unsalted butter|無塩バター 大さじ4 4 tbsp. dark brown sugar|ブラウンシュガー 大さじ4 Sea salt|シーソルト 適量
INSTRUCTIONS 手順 エイコーンスクワッシュを上下半分に切る。 スプーンで種とワタを取り除く。 下半分はそのままだとグラグラするので、先端を少し切って平らにする。このとき、切りすぎて穴が開かないように気をつける。(タルトリングがあれば、切らずにリングをベースにすればグラグラしません。) 切った面と窪みを竹串などで数箇所刺す。 4等分のバター(大さじ1ずつ)をそれぞれに塗り込み、大さじ1ずつのブラウンシュガーをかけ、シーソルトをかける。 200°C/400°Fのオーブンで45分から1時間ローストして十分に柔らかくなったら完成。 そのままサーブしてスプーンでいただきます。
ローストする前のエイコーンスクワッシュ
このままお皿にのせてサーブ。スプーンでいただきます。
素敵なサンクスギビングをお過ごしください
[Photos and styling by Hitomi Watanabe Deluca]
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