いよいよ明日からメトロポリタン・オペラの新シーズンが始まります。

前半では、チケットの種類やオペラの選び方など、チケットを買うまでのコツを紹介しました。後半では、実際にメットでオペラを鑑賞する際のポイントをお伝えします。

メトロポリタン・オペラを最高に楽しむ12のコツ 後半
7: 何を着ていけば良いか?
8: メトロポリタン・オペラへの便利な行き方
9: オペラのストーリーをきちんと理解するために
10: 双眼鏡/オペラグラスは必要か?
11: オペラ当日の食事について
12: 万が一オペラの時間に遅刻してしまったら
最後に: 私が今シーズン楽しみにしているオペラ

7: 何を着ていけば良いか?

メトロポリタン・オペラでは、特にドレスコードがあるわけではありません。実際に、かなりカジュアルな服装の人もたくさんいて、ジーンズ姿も見かけるほどです。同時に、うんとドレスアップする人も大勢います。私自身はここ数年はマチネ(昼公演)のみなので、それほどはドレスアップはしていませんが(マチネでは、全体的にかなりカジュアル)、夜の場合は、着物で行くことがほとんどです。やはりドレスアップしたほうが気分が高揚して断然楽しいですし、オペラの場合、「少し気合い入れすぎてて恥ずかしいかな?」と思ってしまうことはまずありません。

ちなみに、メット会場でのファッション・スナップのインスタグラム「LAST NIGHT AT the MET」もあるので、参考にどうぞ。

8: メトロポリタン・オペラへの便利な行き方

メットは、リンカーンセンターの中にあり、リンカーンセンターは下の地図の通り、Amsterdam Ave (10th Ave)とColumbus Ave (9th Ave)の間と、W 65st StとW 62nd Stの間に位置しています。地下鉄で行く場合は①の66th Street (Lincoln Center)駅が最寄駅(地図上では赤い①が降り口)。

タクシーで向かう場合、リンカーンセンターのメインの入り口はコロンバス・アベニュー側になりますが、実は四方どの通りからでも入れます。周辺は車が混むことが多いので、メインの入り口までわざわざ回らずに、現在地から一番近い入り口で降車することをお勧めします。なお、下の地図の詳細はこちらで見れます。

9: オペラのストーリーをきちんと理解するために

オペラのあらすじは前もって読んでおくことをやはりおすすめします。メットのウェブサイトでは、それぞれのオペラのあらすじ (Synopsis)が掲載されており、ほとんどのオペラは、日本語のシノプシスも用意されています。(例えば『ノルマ』のあらすじはこのページにあり、Languageで英語か日本語を選択できます)

また、会場の座席には、翻訳スクリーンが設置されていますが、残念ながらこれには日本語はありません。

10: 双眼鏡/オペラグラスは必要か?

使っている人は意外とそれほど多くありませんが、私は毎回必ず持っていきます。双眼鏡で見ていると翻訳スクリーンが見えないのが難点ですが…。

メットでは、コートチェックにて双眼鏡のレンタル($5)も行なっているので、旅行者の方には便利かもしれません。その際、写真付き身分証明書が必要となるのでお忘れなく。

11: オペラ当日の食事について

夜公演は19:30か20:00に始まるのがほとんどなので、それ以前に食事を済ませる必要があります。会場周辺では、オペラ客のために早く簡単に済ませられるメニューを用意したレストランなどもあります。私のおすすめは、ちゃんとしたディナーをするのであればThe Leopard at des Artistes。とても美味しいイタリアンがいただけます。それよりももっとカジュアルに、簡単に済ませるのであれば、リンカーンセンターの目の前に位置するÉpicerie Boulud。サンドイッチやサラダなどの軽食ですが、どれも美味しいです。特にフレンチスタイルのグリルドチーズがおすすめ。

メット内にもThe Grand Tierという本格的なレストランがあり、開演前またはインターミッション中に食事ができます。それ以外にもバーが4箇所あり、中でも地下のバーとオーケストラのバーでは、サンドイッチなども販売しているので、簡単に済ませたい場合に便利です。なおインターミッションはそれぞれ30分前後なので、ドリンクや食事も割とゆっくりできます。

メット内のthe Grand Tierレストラン Photo from The Met Opera

12: 万が一オペラの時間に遅刻してしまったら

もし遅刻してしまった場合、基本的には第1幕目が終わるまでは席に着くことはできません。その人たちのために、会場左右に1つずつ、List Hallと呼ばれる待機室が用意されており、上演中のオペラをスクリーンで観ることができます。恥ずかしながら私も1度だけ遅れてしまったことがあり、この待機室で1幕目を鑑賞する羽目に。1幕だけとは言え、生で聴けないのは非常に残念でしたが、少なくとも話の流れは掴めることができたのは幸いでした。

最後に: 私が今シーズン楽しみにしているオペラ

前回は、「メトロポリタン・オペラ初心者の方におすすめの今シーズンのオペラ」5つを紹介しましたが、今回は私が個人的に楽しみにしているオペラを5つ紹介します。

1 マスネ『サンドリヨン』

大好きなメゾソプラノ、ディドナートが主演のサンドリヨン(=シンデレラ)ということで迷わず購入しました。3年前には、同じシンデレラでもロッシーニのシンデレラをディドナートが歌い上げたので、それとの比較も楽しみです。

2 アデス『皆殺しの天使』

弱冠46歳のイギリス人作曲家、トーマス・アデスによるこのオペラは、62年の有名なメキシコ映画『皆殺しの天使』が原作。今回アメリカでは初の上演であり、アデス自ら指揮を取るということで、話題の一作です。

3 ヴェルディ『レクイエム』

オペラではありませんが、メット・オーケストラを率いるレヴァインによるレクイエムということで、見逃せないパフォーマンスです。

4 ロッシーニ『セミラーミデ』

ロッシーニは大好きで、有名なオペラは多く見てきましたが、セミラーミデに関してはメットでの上演は25年ぶりとのことで、これまで見れるチャンスがありませんでした。

5 マスネ『タイス』

マスネのオペラはこれまでほとんど見たことがなかったのですが、前述の通りサンドリヨンを見に行くことになっているので、比較する意味も込めてタイスも。タイスといえば有名な『瞑想曲』。生で聴けるのが楽しみです。