エコライフとは一見無縁のように思えるニューヨーク、実はかなりエコ・コンシャスな街で、2007年に発表されたPlaNYCという計画をもとに、グリーンなニューヨークへ向けて長期的な取り組みが行われています。コンクリートのジャングルに住んでいながらも、地球にやさしいライフスタイルを実現するのは可能で、多くの人がちょっとした工夫をして環境への影響を最小限に抑えようとしています。そこで今日は、自分の生活を見直すためにも、ニューヨークでエコな生活を送るために使える簡単なヒントをご紹介します。
1. 移動手段
公共交通手段が最もエコな方法ではないにせよ、自家用車やタクシーを使うことに比べれば環境に優しい選択であることには間違いありません。近年はより良い手段も増え、自転車シェアリングサービスのCitibikeを筆頭に、電動キックスクーターも増えました。電動オートバイシェアリングサービスで有名なRevelは、この夏から電気自動車テスラのみのカーサービスも開始しています。そういえばテスラの自動車も本当に増えました。
[自分のケース]
身近な移動は徒歩や自転車にするように心掛けてはいるものの、恥ずかしながら週末は車移動になっています。ガソリン自動車です。近い将来は電気自動車への買い替えをと考えてはいますが、まだ未定の状態です。
2. 買い物袋、プロデュースバッグの持参
日本も2020年からレジ袋有料化になりましたが、ニューヨークもパンデミックの影響で延期となりながらも、ようやく2020年10月からプラスチックのレジ袋使用が禁止となり、代わりに有料の紙袋が使用されています。条例を守っていない店舗もまだ多く残っているようで、州が課す罰金もまだ発生しておらず、問題は山積み。そして実際にNYで買い物をするときの肌感ですが、袋を持参している人と紙袋を購入する人はまだ半々くらいです。
[自分のケース]
これに関してはほぼ100%マイバッグを使用しています。日本と違ってアメリカは青果は基本計り売りのため、備え付けられているビニール袋(プロデュースバッグ)を取って入れるのが一般的ですが、このプロデュースバッグも持参(このタイプ[Amazon])しているので、青果に関しては買い物をする上で一切ゴミが出ません。ただGiorgioがこの習慣になかなか慣れることができないため、よく夫婦喧嘩になってしまいます。夫婦でストレスになっていては意味がないので、もう少し広い心を持つことも大事なのかもしれません。
3. コンポスト
生ごみを堆肥に変えるコンポスト。自宅でコンポストをする人もいれば、市やコミュニティでのコンポストプログラムに参加する人もいます。パンデミックによって一旦中止されていた、ゴミ収集車による生ゴミピックアップも再開され、ビル毎に登録することができます。ドロップオフできる場所も市内に点在しており、このページで確認することができます。最近では、数時間でコンポスト完了できる家庭用マシン、LomiやVitamixのFoodCyclerなども販売されており、自宅でもより手軽にできるようになりました。
[自分のケース]
我が家では、1週間分の生ゴミを冷凍庫に貯めて、毎週土曜日に行くグリーンマーケットに持って行っています。ここでは、GrowNYCがコンポスト・ステーションを開いています。ただこの生ゴミを持っていくのに車を運転するという辻褄の合わない行動も…反省です。
4. オーガニック商品を買う
環境のためにできる選択として重要な1つです。
[自分のケース]
可能な限り選ぶようにしています。あまりの値段の違いにギョッとすることも多々ありますが。
5. お肉を減らす
1人の人間として地球を守るためにできる最も効果的なこととして挙げられているのが、お肉、特に牛肉の摂取を控えること。データによると、食肉・乳製品産業が年間に排出している温室効果ガスは、人類の総排出量の14.5%に相当するとのことですが、お肉を完全に諦めてしまうのではなく、週1回お肉の食事を減らす、または代替肉で応用するだけでも確実に有効的です。
[自分のケース]
アメリカの家庭のスタンダードに比べれば我が家のお肉摂取率は相当低いですが、常に環境を意識して減らすようにしているかと言われると、自信を持ってハイとは言えません。
6. マイボトル
エコ大敵の代名詞とも言えるプラスチックボトル(ペットボトル)。ニューヨークでももちろんまだまだ見かけますが、以前に比べると格段と減ったように感じます。
[自分のケース]
普通の水は水道水を浄水して飲むなりマイボトルで持ち歩いているのでペットボトルを買うことはまずありません。が、炭酸水に関しては、キッチンにこれ以上電化製品を増やしたくないという自分勝手な理由で炭酸水メーカーを買わず、恥ずかしながらボトルのものを購入しています。けれど最近、キッチンシンク下に取り付けることで蛇口から浄化炭酸水が出るようにすることができるGrohe Blueというシステムを見つけたので、検討中です。
7. 再生可能エネルギーを選ぶ
ニューヨークに住んでいる方の多くは、電気・ガスはConEdだと思いますが、意外と知らない方も多いのが、ConEdはあくまでエネルギー配送会社として電気やガスの配送、料金のやりとりを任せつつ、エネルギーそのものの供給元は私たち契約者が選ぶことができます。たくさんの供給元がありますので、その中から再生可能エネルギーを選びます。
[自分のケース]
我が家もConEdなので、供給元は100%風力発電と太陽エネルギーの電力会社を選んでいます。