以前、私たちが住むロフトとそのインテリアについて少し紹介し、美しく見せる収納の仕方についても紹介しました。今回さらに、私たちのライフスタイルを反映させる我が家のこだわりや、ミニマルでモダンなインテリアにするためのポイント、ちょっとしたものの飾り方などをランダムに紹介できればと思います。

1. 白木のアイランドキッチン

木のアイランドキッチン

我が家のアイランドキッチンは、まずその大きなサイズがインパクトありますが、その他に特徴といえばカウンタートップ(天板)に白木のメープル材を使っていることです。人工大理石やステンレスほどではないにしても、木材も人気の天板素材ですが、白木を使っているところは滅多に見たことがありません。何らかの塗装をされているものを使うのが一般的です。それはもちろん、様々な液体やオイルなどで汚れやすいキッチンで使用するには、あまりにメンテナンスが大変で、長持ちさせるのが難しいと思われているからです。

我が家のこの天板は、20年以上も前に設置したものです。実際にうちへ遊びに来た人にそのことを伝えると、皆さん驚かれます。ほとんど新品のような白いカウンターを保っているからです。このカウンターで毎日料理も食事もしているので、もちろん油やワインなどで日々汚れますが、週に1回だけ、水で薄めた漂白剤を使って軽くこするだけで、きれいに汚れが取れます。

我が家は床もコンクリートで、全体的に無機質な雰囲気の中、人が一番集まるキッチンにこの大きな木のアイランドキッチンがあることで、家全体に温かみを出しています。

そしてさらにGiorgioのこだわりとして、シンクは壁側に、そしてガスコンロはアイランド側に設置しています。これは、ガスコンロは料理をする場なので、料理をするときにはゲストと向き合って会話ができ、作った料理をそのままカウンターに出せるからです。そしてシンクは洗う場所。洗い物はゲストに見せる必要がないからです。

2. テラスのデッキにはイペ材

イペ材のテラスデッキ

ウッドデッキといえばイペ材とも言われるほど多く使われているイペ材。数年前に改装した我が家のテラスデッキにもそのイペ材を使用しています。何と言ってもその耐久性や強度の高さと、その美しさが特徴です。新品はオレンジがかった色味があまり好きではありませんが、1年もするといい具合の色調になりました。ささくれも立たないので、夏には息子と一緒に裸足で遊んでいます。

3. 全て照明にディマー(調光器)を

ディマー付きの照明

空間の雰囲気作りで一番大事だと言っても過言ではないのが、ライティング。部屋をどんなにおしゃれにしても、眩しいくらいの明かりが天井から降り注いでしまっては、台無しです。我が家では、スポットライトやブラケット、フロアランプにテーブルランプなど、いろんな照明がありますが、その全てにディマー(調光器)をつけています。それぞれのライティングに明かりの強弱をつけ、立体的な空間を作ります。壁の電気スイッチをディマーに付け替えるのはさすがに自分ではできませんが、コンセントでつなぐフロアランプやテーブルランプは、こういったディマースイッチを購入すれば、簡単に付け替えることができます。

4. ダイニングテーブル

Matthew Hiltonのデザインによる脚を使ったダイニングテーブル

長らく使っていたダイニングテーブルをそろそろ買い換えようということになり、しばらくテーブルを探していました。けれど予算とデザインが見合うものになかなか出会うことができず、けれど急いでいたわけではなかったので、数ヶ月はかかったと思います。そんな中出会ったのが、イギリス人デザイナーMatthew Hiltonによるテーブルの「脚」でした。そう、脚だけが売られていたのです。私たちは、その脚をいたく気に入りました。そしてその脚に合うテーブルトップ選びもかなり話し合った上で、ミルクガラスに決定しました。お願いしたサイズを業者さんにカスタムで作っていただき、こうして私たちのダイニングテーブルが完成したのです。

5. 椅子の置き方

椅子の置き方一つでも、ぐっと雰囲気が変わることもあります。

ロフトスタイルインテリアのダイニング
全てダイニング用に揃えた8脚の椅子ですが、あえて全部をテーブルにはしまわず、2脚は窓の側に置き、両端の椅子は向きを少し変えて配置することでほんの少し遊び心のある雰囲気に。

ジェラルド・サマーズのプライウッド・アームチェア
主張性のある椅子は、それだけでインパクトがあるので他のものとは合わせず、単体で。写真は、ジェラルド・サマーズのプライウッド・アームチェア。

ロフトスタイルインテリアのキッチン
片方に3つとも寄せてしまうのではなく左右に分けることでバランスを。

続きは後半にて。

[Photos and styling by Hitomi Watanabe Deluca]