ニューヨーク市内から北へ約1時間半のところに、ディア・ビーコン（Dia:Beacon）という非常に有名な現代美術館があります。私自身も大好きで何度か足を運んだことがありますが、泊まりがけで行くほどの距離ではないものの、ディア・ビーコンでのアート鑑賞に丸々1日を費やすため、これまで機会がなかったのが、ディア・ビーコンがある街ビーコンの散策。
ビーコンの街自体にもおしゃれなショップやカフェなどが多いと噂で聞いたので、今回初めて泊まりがけでビーコンを訪れることにしました。
実際に行ってみると、確かにメインの通りには素敵なお店が並び、洗練された感じの人も多く、ブルックリンのような雰囲気。それもそのはず、ディア・ビーコンがオープンして以来、ニューヨークから移り住む人が後を絶たず、カフェで出会ったおしゃれ夫婦も、つい先日妊娠を機にブルックリンから引越してきたばかりなのだと話していました。
週末旅行にはぴったりの本当に素敵な街。ここで見つけたおすすめのレストランやショップなどを紹介します。
基本情報
ニューヨーク州ビーコン（Beacon）
人口：15,541（2010年）
車：マンハッタンから約1時間半
電車：グランドセントラル駅からメトロノース鉄道でビーコン駅まで約1時間20分
Main Streetにほとんどのレストランやショップが集中しており、その全長が1.5kmくらい、徒歩で20分くらいの距離です。
ビーコン駅からMain Streetの先端まで車で3分、徒歩でも15分程度。
ビーコン駅からディア・ビーコンまでも徒歩10分未満と、とても便利です。
アート
Dia:Beacon
言わずと知れた現代アートの宝庫、ディア・ビーコン。廃工場を改装したこの広大な美術館は、アートファンでなくても必ず訪れるべき、絶対おすすめのスポットです。
なお、ビーコンはアーティストが多く移住してくるため、ギャラリーも多いです。ギャラリーや展覧会情報には、BeaconArtsというウェブサイトがおすすめです。
宿泊
The Roundhouse
どの雑誌やウェブサイトでも、ビーコンのおすすめホテルとして紹介されているラウンドハウス。工場だった古い建物を改装したホテルで、その雰囲気をうまく残したインダストリアルな雰囲気が印象的でした。ホテルのレストランでは「ビーコンの滝」を見下しながら食事ができ、とても居心地のいいホテルでした。
レストラン/カフェテリア/軽食
Kitchen Sink Food & Drink
’Farm to Table’レストランとしてビーコンで大人気のキッチンシンク。私が行った日曜の夜でさえ予約でいっぱいで、非常に賑わっていました。お料理もさすがどれも美味しく、サービスもフレンドリーで大満足でした。
Meyer’s Olde Dutch Food & Such
キッチンシンクのオーナーが新しくオープンさせたバーガーショップで、ビーコンで一番美味しいと言われるバーガーをサーブしています。
その他
ビーコンではお馴染みのカフェテリアHomespun Foodsは、ディア・ビーコンのカフェも担当しています。食材店が経営するカフェBeacon Pantry Cafeや、メインストリートからはちょっと離れたとこにあるStock upはランチに。ディナーは、アメリカンのCafe AmarcordやイタリアンのBrother’s Trattoriaなども賑わっていました。
ベーカリー
Glazed Over Donuts
揚げたてをいただけるドーナツ屋さん。トッピングの種類が多いことがウリのようですが、シンプルなドーナツ（Naked）をオーダーすることをおすすめ。
The Beacon Bagel
ニューヨークスタイルの美味しいベーグルやベーグルを使ったサンドイッチをいただける人気のお店。
Ella’s Bellas
グルテンフリーのベーカリー
All You Knead Artisan Bakers
地元人に愛される小さなパン屋さん
コーヒーショップ
Trax Espresso
ホテルから近くて利用した、ブルックリンっぽい雰囲気のコーヒーショップ。
Big Mouth Coffee Roasters
オープンしたばかりだそうでおしゃれな雰囲気でした。
バー
子連れだったのでバーには全く行けていませんが、地元の人の話によると、この2軒がおすすめだそうです。
Hudson Valley Brewery
クラフトビールを作るビール醸造所内にあるバー。
Denning’s Point Distillery
地元で取れる穀物や果物を使って蒸留している蒸溜所で、バーはありませんがテイスティングができるそうです。
ショッピング（ファッション、雑貨）
Reservoir
ビーコンで長年カリスマ的人気のショップで、オリジナルデザインの洋服やインテリア雑貨、子供服なども揃う楽しいショップです。
Kaight
ブルックリンにあるセレクトショップのビーコン店。
Wares
数週間前にオープンしたばかりのセレクトショップで、若手デザイナーによるアイテムが多く揃っています。
Blackbird Attic
掘り出し物を見つけるのがとても楽しいヴィンテージショップ。
Binnacle Books
所謂まちの本屋さん。写真右のオリジナルエコバッグがお土産に良さそう。
ショッピング（食材）
Beacon Farmers’ Market
毎週日曜10am-2pmに、夏は屋外、冬は屋内で開かれているファーマーズマーケット。
Beacon Pantry
チーズやシャクータリーなどのグルメ食材をみつけるならここ。
Beacon Natural Market
地元で取れる食材やオーガニック食品、コスメやボディケアグッズも揃う、便利なマーケット。
その他
Wee Play Tots Park
番外編ですが、泊まったホテルRoundhouseから車で2分（徒歩10分）のところにプレイグランドがあったので利用しました。ものすごい数のおもちゃが揃った公園で、小さい子供がいる家族にはとてもありがたい施設です。私はディア・ビーコンに行く前にここで息子をめいいっぱい遊ばせ、おかげでアート鑑賞中はベビーカーの中で熟睡をしてくれました。なお、ディア・ビーコンは12歳以下の子供は入場無料で、ベビーカーの持ち込みはOKですが、預けることはできないのでご注意ください。
[Photos by Hitomi Watanabe Deluca unless otherwise stated/linked]
