美術館、建築、カフェ、街中のポスター、グラフィティ、人。クリエイティビティが至る所に溢れるニューヨークはデザイナーにとってインスピレーションの宝庫。
と呼ぶのは決して大袈裟ではありませんが、たくさんのデザインを効率よくインプットする上で、インターネットに勝るものはありません。
今はディレクションを出すことがほとんどで、実際にデザインをする機会は減りましたが、デザイナーであろうと、ディレクターであろうと、デザインをインプットすることの大切さは変わりません。
プロジェクトの背景や考え方、導き出し方、コンセプト、解決方法など、ビジュアルに至るまでの道のりを分析するためのインプットももちろん大事ですが、それを最終的に最も効果的な方法でビジュアル化するために、普段からたくさんのビジュアルに目を通しておくのも大事なことです。
今日は、私が普段ビジュアルの部分をインプットするために目を通しているウェブサイトをいくつか挙げてみようと思います。
デザイン全般(デザイン検索)
目的があって何かを検索しながらインプットする際に最もよく利用するのはPinterest。デザインに特化したDribbbleやBehanceももちろん便利ですが、この2つが基本的にクリエイターだけが集まるコミュニティであるのに対して、Pinterestはクリエイターに限らずさまざまな人によるインスピレーションの集まりなので、より幅の広い、予想外のインプットを得ることができます。
Designinspiration
仕組み的にはPinterestによく似ていますが、よりデザインに絞り込んでいるのがDesigninspiration。
インスタグラムも、デザインのインプットに大事なソースの1つ。フリーランスのデザイナーやイラストレーター、写真家などを探すのに使うことも多くあります。デザインのインスピレーションのアカウントは、grafikfeed、typosters、icographica、swissgraphic、typegoodness、designeverywhere_など。
ウェブサイトデザイン
Awwwards
ウェブ関連のインプットで最もよく利用するのはやはりAwwwards。目的なくブラウジングするだけでも勉強になりますし、検索機能もとても有能なので、時間がかかりがちなウェブリサーチにも便利です。気に入ったウェブ動作などは、その時々のプロジェクトでは使えそうになくても、URLと一緒にメモをとっておいて、後のプロジェクトで取り入れるなどしています。
その他、キュレーションの質の高さで時々目を通しているのは、httpster、Best Website Gallery、Siteinspire、Admire the Webなど。これらも、定期的に目を通して気に入った動きはメモをして保存しています。少し変化球としては、ワンページ専門のOne Page Loveや、1991〜2006年のウェブサイトを集めたWeb Design Museum。古臭さが逆に新鮮です。
パッケージデザイン
Dieline
パッケージデザイン・コミュニティの代名詞とも言えるDieline。ブラウジングと検索の両方に使えます。
タイポグラフィー
Typewolf
新しいタイプフェイスやトレンドを見つけたり、似ているフォントを探したり、または使用しているフォントに似合うものを選んだりなど、タイポグラフィーに関する情報が満載のとても有益なサイトです。
その他、ブックマーク(ダウンロード)しているサイト
Book Cover Archive
最近更新頻度が落ちましたが、本のカバーデザインだけを集めたサイト。もともと本のカバーデザインがとても好きなので、ブラウジングするだけで楽しいです。本の中身を知った後で再度カバーデザインを見るとより面白さが増す、という楽しみ方も。
Muzli
ブラウザの新規タブを開くたびに、様々なサイトから集められてきた最新デザインを一覧できる拡張機能。SafariとChromeで拡張可能です。Muzliによるデザイン検索機能Muzli Searchも便利です。
Print.pm
印刷物専門のデザイン・インスピレーション。
The Brand Identity
ビジュアル・アイデンティティに特化したインスピレーション。