最も有名なチェルシーを筆頭に、ニューヨークにはいくつかのアート地区がありますが、ここ数年最も勢いがあると言われているのがトライベッカ。特にここ1、2年でギャラリーの数が倍以上に増え、David Zwirnerのような大御所ギャラリーがアウトポストを開くほどにまで規模を拡大しています。石畳の道や、特徴的なキャストアイアンの建築に並ぶギャラリーの様子は、70年代にアート地区として全盛期を迎えたソーホーを彷彿させます。中でも今年開館したギャラリーで最も注目を浴びているのが、125 Newbury。Paceギャラリーの創設者であるArne Glimcherによるもので、ギャラリー名は、彼が1960年にボストンでPaceギャラリーを始めた時の住所なのだそう。125 Newburyにとって最初のエキシビション「Wild Strawberries」が現在もなお開催中で、まさにベルイマン監督の傑作映画『野いちご』の悪夢を思い起こさせるような作品が鑑賞できます。

125 Newbury
395 Broadway, New York, NY 10013
(212) 371-5242
125newbury.com
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