
今日で2017年も終わりです。
HI(NY)では、京都オフィスをオープンして2年目となり、日本での活動も増えました。アメリカ、日本ともにブランディングのプロジェクトが大部分を占める中、今年はパッケージデザインのご依頼が多かったのが印象的です。NY本社では、とても優秀なデザイナーが1人増え、よりクリエイティブの幅が広がりました。6月にはウェブサイトを一新し、作品をモーションで紹介するという、私たちにとって初めての試みとなりました。
プライベートでは、息子が今年プリスクールに途中入学しました。9月から2学年目が始まり、すっかりプリスクーラーとして板についてきたようです。夏には、家族3人で念願だったイタリアでの長期滞在をし、息子は現地の学校に通い、私もミラノにて仕事を続けました。
今年元旦に始めたこのブログも、目標通り週2回の更新を続けることができました。
HI(NY)は22日に仕事納めをし、来年2日までお休みを頂いています。その連休の直前から自宅でドラマ撮影があったので、3日間のホテル住まいで、フライング気味でバケーションモードに入りましたが、その後は家でゆっくりと過ごしています。とは言っても息子はスーパーハイテンションなので本当にゆっくりとはいきませんが…

2017年最後の今日紹介するレシピは、デルーカ家で受け継がれているファミリー・レシピです。Giorgioが子供の頃、クリスマスは必ずこの料理が出されたそうで、彼にとって思い入れのある料理。随分前ですが、NYタイムズでもデルーカ家レシピとして紹介されたことがあります。
我が家でもその伝統を受け継いで毎年クリスマスに作っており、もちろん今年も作りました。
ブラチオーレとは肉巻きのことで、我が家では仔牛を使いますが、もちろん牛肉でも構いません。このブラチオーレをジェノベーゼソースと一緒にじっくりと煮込んだ料理ですが、ここでいうジェノベーゼソースとは、日本で認識されているバジルを使った緑のソース(ペスト)ではありません。イタリアでのジェノベーゼソース、つまり玉ねぎと人参をゆっくり煮込むことによってできるソースで、その野菜の甘みが際立ち、ブラチオーレの肉の旨味と重なってとても美味しい一品です。
そのブラチオーレをそのままメインとしていただいてももちろんいいですが、うちではブラチオーレを薄くスライスし、ソースとともにパスタに和えていただきます。パスタは、うちはペンネが多いですが、パッケリなども合います。
仔牛の薄切りの上に、ベーコン、イタリアンパセリ、松の実、レーズン、にんにく、パルミジャーノをのせます
具材が溢れ出ないようギュッと強く丸めて、料理用巻き糸で強く縛ります
ブラチオーレ・ジェノベーゼ【牛肉巻きのジェノベーゼソース】
INGREDIENTS
ブラチオーレ(牛肉巻き)
- 4 thin slices veal, about 6" by 8” (1 lb)|15cm x 20cm くらいの仔牛(または牛)の薄切り肉 4枚(約450g)
- 4 slices bacon|ベーコン 4枚
- 1/4 c pine nuts|松の実 1/4カップ
- 48 dried sultanas|サルタナレーズン 48個
- 2 tbsp. parsley|イタリアンパセリ 2-3本
- 1/4 c Parmigiano Reggiano|パルミジャーノ・レッジャーノ 1/4カップ
- 1 clove garlic|ニンニク 1片
- Salt and pepper|塩こしょう適量
- 1 tbsp. extra virgin olive oil|オリーブオイル 大さじ1
ジェノベーゼソース
- 1 1/3 lb carrots|にんじん 約600g
- 1 1/2 lb onions|玉ねぎ 約680g
- 2 slices bacon|ベーコン 2枚
- 1 c dry white wine|辛口白ワイン 1カップ
- Salt|塩 適量
INSTRUCTIONS
下準備
- ベーコン合わせて4枚全てをみじん切り
- イタリアンパセリを荒く切る
- パルミジャーノはすり下ろしておく
- ニンニクをみじん切り
- にんじんと玉ねぎをそれぞれ細かくみじん切り(フードプロセッサーを使用すると早いです)
手順
- 薄切り肉4枚を並べて塩こしょうをし、その上にみじん切りしたベーコンの2枚分を均等にふりかける。
- その上に、松の実、サルタナレーズン、荒く切ったパセリ、すり下ろしたパルミジャーノ、みじん切りにしたニンニクを均等にふりかける。
- ぎゅっと押さえながらきつく丸め、料理用巻き糸で縛る。
- オリーブオイルを熱した鍋に、みじん切りした残りのベーコン(4枚分)を入れて強火でよく炒める。
- ベーコンをいったん取り出し、ブラチオーレ4つを鍋に入れ、表面全体に焼き色をつける。
- 白ワインの半分(1/2カップ)を入れ、半分以下になるまで煮立てる。
- ブラチオーレをいったん取り出し、細かく切ったにんじんと玉ねぎを入れて中火で5分ほど炒める。
- 取っておいたベーコンを鍋に戻し、残りの白ワインも足し(1/2カップ)、さらに5分ほど煮込み、塩で味を整える。
- 取っておいたブラチオーレを鍋に戻し、蓋をして弱火で30分煮込む。
- ブラチオーレを取り出し、また蓋をしてさらに1時間半、弱火で煮込む。
- 底が焦げないよう、途中で様子を見る。焦げそうであれば、少しだけ水を足す。
- パスタを茹で、その間にブラチオーレを鍋に戻して温める。
- 茹でたパスタとソースを和え、輪切りにスライスしたブラチオーレを上に乗せて完成。
ゆっくりじっくりと煮込み、玉ねぎとにんじんの甘みを出します
ペンネとジェノベーゼを和えて、スライスしたブラチオーレをのせて完成
[Photos and styling by Hitomi Watanabe Deluca]
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