「作る」女性たちシリーズの第3弾。セラピーバスソルトをはじめとする、「セルフケア」をテーマとした商品を展開しているPursoma(ピュアソマ)のファウンダー、シャノン・ヴォーン(Shannon Vaughn)を紹介します。

以前、HI(NY) designがブランディングで携わった際にも紹介したPursomaですが、オーナーであるシャノンは、Pursomaの理念をまさに体現したような素敵な女性。会うたびに私もインスピレーションを受けているので、今回彼女に話を聞くのも、私自身非常に楽しみでした。前回に引き続き、質問形式で答えてもらいました。

娘さんと。Photo courtesy of Pursoma.

 

1. Pursomaを始める前のキャリアについて教えてください。また、あなたの経歴はどのような点で現在の地位に影響を与えていますか?

子供の頃、80年代前半のアメリカの田舎では珍しく、母はいつも新鮮な野菜ジュースを搾ったり、コンブチャ(紅茶キノコ)を作っていました。母が乳がんになり、若くして他界したとき、私は母の病気の多くをストレスと両親の離婚に起因していると考えました。私自身の離婚とそれに伴うトラウマを経験した後、私は自分の心身の健康のためにできる最善のことは、汗をかいてリラックスしてデトックスする方法を見つけることだと感じました。私が悩んでいた不安を癒すためのデトックス入浴をきっかけに、自宅でできるセルフケアのリチュアルを中心としたブランドPursomaを立ち上げました。

 

2. あなたがビジネスオーナーとして直面した最大の課題は何でしたか?また、それをどのように克服しましたか?

私は、女性が自分自身をより良くケアし、心身の活力を高めることができるようにしたいという情熱からビジネスを始めたので、最初からPursomaを軌道に乗せるためのシステムは整っていませんでした。しかし、浮き沈みの激しい時期を乗り越えることができたのは、私に強い回復力があったこと、そして自分のビジョンに向かって努力し続ける力があったからです。最終的には、ビジネスを管理するという私が経験のない部分を補う人たちで構成された強固なチームを作ることができました。私は、自分の知らないことは知らないと認め、助けや方向性を人から求めることに躊躇しません。

 

3. 女の子のお子さんがいらっしゃいますね。起業はご家族にどのような影響を与えましたか?

このことについて、私はスピリチュアルな考え方を持っています。娘が私を選び、私が彼女を選んだのだと。彼女は専業主婦のママを選ばなかったし、私は非常に独立した人間を受け取りました。時には5人分の仕事をこなしながら、会社を築くために家族と離れている時間は、とても大変だと真っ先に認めます。しかし、私は娘が母親である私の本当の姿を見てくれていると信じています。もし娘を産んだあと仕事をせずにずっと家にいたら、私は不幸で、満たされていなかったでしょう。そして、娘が成長するにつれ、このことを尊重してくれるようになると思いますし、彼女もまたプロフェッショナルに自分の情熱に率直に生き、彼女がそれを選ぶなら、母親にもなるでしょう。

4. 仕事と家庭生活のバランスはどうやってとっていますか?

NYCから引っ越してきてから、これはとても楽になりました。最近、私たちはCovid-19の影響からNYCを離れ、シティから南にあるとても田舎のエリアに引っ越しました。これにより、社会的な制限もありますが、家で過ごす時間が増え、日中は仕事に集中できるようになりました。仕事と家庭のバランスというのは、人それぞれにとって違う意味を持つと思うので、私自身、バランスが取れているとは言いません。私の場合、ほとんどの時間はPursomaのことを考えていますし、ほとんどの時間は家族のことも考えています。母であり起業家でもある私は、両方が健康であることを維持する以外にバランスがあるとは思えません。もし、仕事で十分な注意が払えていないと感じたら、調整しなければなりませんし、家族と十分な時間が過ごせていないと感じたら、それも調整しなければなりません。

 

5. どのようにリラックスするのが好きですか?

入浴。これに限ります。
夏は入浴時間が減ると眠れなくなります。
入浴は、自分の電源を切り、眠れるようになるための治療法。
夏には何かいい方法があればいいのだけど…何かアイデアを考えないといけないですね。

 

6. あなたにとって典型的な一日はどんなものですか?

Covid-19で引越してきた田舎の生活でいうと…

朝は6時45分に起きます。
ベッドの横に置いてある、インスパイアを受ける本を読んで、ヘッドセットで心を落ち着かせる音楽をかけて、10分間の瞑想やジャーナリングをします。
水、サプリメント、コーヒーを飲んでから、運動をします。
ウェイトを使ったトレーニングをしたり、ロードバイクに乗って1日15~20マイル(24-32km)ほど走ります。
それから仕事に行きます。
仕事は1日とて同じ日はありません。それが好きです。
家に帰ってきて、夏であれば庭から食材を採ってきて夕食にしています。
農場に住んでいるので、テレビは見ませんし、インターネットもありません。
娘は外に出てカエルを探すのが好きです。
家族で散歩をして、娘はiPadで番組を見て、そして読み聞かせをします。
娘はベッドに入り、私は少しだけ読書をするようにしています。
寝る1時間前にSNSやメールをすると、遅くまで起きてしまい、よく眠れなくなってしまうので、なるべくしないようにしています。

農場で育った植物も原料の一部になっています Photo courtesy of Pursoma.

7. Covid-19パンデミックは、あなたのビジネスに短期的そして長期的にどのような影響を与えていますか?

Covid-19は誰にとっても、どこにいても怖かった。Covid-19の物理的、感情的な混乱とは別に、経済的な影響を理解するのに時間がかかりました。私たちは、主に小売店をベースにしていたので、Pursomaの消費者に直接リーチできるよう調整する必要がでました。

幸いなことに、私たちは、人々がより気を楽にし、不安を軽減するために自宅で使用できる商品を作ることに焦点を当ててきました。不安や恐怖心を和らげるための私の方法は、まさに人々がCovid-19の間に必要としていたものでした。Pursomaの治療は、快適な自分の家で、たった10ドルで、1時間汗をかき、水分補給し、心身を休めることができます。

私の願いは、自宅でより良いケアをするために広がりつつあるこの興味が、習慣になることです。

 

8. あなたが尊敬する女性について教えてください。

私のゴッドマザーは、幼い頃に母を亡くした私にとって、本当に母親のような存在です。彼女は私の親友の一人の母親で、私を本当に受け入れてくれました。それはとても特別でユニークな関係であり、永遠に感謝しています。彼女は私を鼓舞し、私をサポートし、いつも私の成功を支え、悲しい時には私を慰めてくれます。

彼女がいなかったら、私は孤児になっていたでしょう。

 

9. あなたにとって成功とは何ですか?

成功とは何か。8年前にインドにいた時に私は紙に書きました。それはとても具体的でした。
とても個人的なことなので、普段は共有しないのですが、これだけは伝えます。
私の成功とは、自分自身のためだけでなく、周りの人のためにも最善かつ最高の幸せをもたらすものであるということを。

 

10. これから起業したいと思っている他の女性に向けて、何かアドバイスはありますか?

ビジョンを持ってください。
そのビジョンを忘れてはいけません。
自分の知らないことについては、より賢く、より経験豊富な人のアドバイスを求めましょう。
一生懸命働き、失敗を受け入れ、そこから教訓を学びましょう。
毒気を感じる人には近づかないようにし、常に自分の直感を信じましょう。
謙虚であること。
親切であること。
エネルギッシュであること。人々はポジティブで喜びに満ちた良いエネルギーを好みます。
感謝の気持ちを持って、たくさん感謝の気持ちを伝えてください。あなたのチームに、あなたの家族に、あなたの友人に… 彼らはあなたをサポートします。
自分自身と自分の意見を信じてください。それは希望とガイダンスへと導き、あなたをサポートするでしょう。

Photo courtesy of Pursoma.

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