デルーカ家でよく食べる3つのチーズ」で、デルーカ家にとってなくてはならないチーズとしてパルミジャーノ・レッジャーノを挙げましたが、他にも我が家に欠かせない食材はたくさんあります。今回は「その1」としてランダムに4つ紹介しようと思います。その2以降はまた気が向いた時に。

1. マジョラム(マージョラム)

マジョラム

バジル、ローズマリー、タイムと並んで一番よく使うハーブが、マジョラム。見た目も香りも似ているオレガノのほうが有名ですが、オレガノよりも繊細で、香りに丸みがあるため、我が家ではオレガノよりも断然マジョラムをよく使います。ニューヨークのスーパーや食材店でも扱っているところは限られていて、夏の間は家で栽培できるので問題ありませんが、冬場になると、マジョラムを探してスーパーをはしごすることも少なくありません。

お肉のシチュー系に入れたり、サラダに入れたり、ローストしたお魚にかけたり、野菜のソテーと合わせたりと、かなり万能なマジョラム。我が家にはなくてはならないハーブです。

2. マルドン シーソルト

マルドンシーソルト

イギリスのエセックス地方で130年以上の歴史を持つ、日本でも人気のマルドン。伝統的な技法で作り続けられているこのシーソルトは、塩味がまろやかで、ほんのりと甘みが感じれられます。塩そのものに旨味があり、このマルドンシーソルトをかけると、シンプルな料理ほど素材のおいしさが引き立ちます。例えば、ゆで卵。ゆで卵にこのシーソルトのみというかなりずぼらな朝食ですが、これが本当に美味しくて、我が家の定番なのです。

3. ナッツ&シード

上から:ポピーシード、かぼちゃの種、チアシード、ひまわりの種、ピスタチオ、ピーカンナッツ

ご多分に漏れず、我が家もナッツやシードが大好き。サラダにはほぼ確実にどれかのナッツまたシードを入れます。その際、サラダをいただく直前にオーブントースターで軽く焼いてからサラダに入れると、香ばしさが一層増して、断然美味しくなります。

サラダ以外にも、焼き菓子に使ったり、小腹が空いたらおやつとして2歳の息子と一緒にポリポリいただいています。

ナッツやシードをたくさん入れて焼いたバナナブレッド

4. オリーブオイル

欠かせない食材として紹介するにはあまりに基本すぎる食材ですが…。

Giorgioの立場上、サンプルでいただくことも多く、常に多種類のオリーブオイルを使い分けています。現在使っているのが写真のこの4種。

左から

Antichi Uliveti エクストラバージンオリーブオイル
ここのところ一番気に入ってよく使っているオリーブオイル。色も薄めでさらっとしているのに、ふわっと口に香りが広がる、風味高いオリーブオイルです。特にこの夏の季節にぴったりで、いろんなお料理の仕上げに使っています。

Olio Novello エクストラバージンオリーブオイル
これはサンプルでいただいたオイル。ドロッとした重みのあるオイルで、少し苦味もあるので、これを活かせるお料理をまだ見つけられておらず、もう少し研究したいと思います。

Coluccio エクストラバージンオリーブオイル
ドバドバ使う調理用のオリーブオイルです。

Olio Verde エクストラバージンオリーブオイル
こちらも重みのあるオリーブオイルですが、甘みがあって後味がすっきりしています。グリルしたお肉にかけていただいたり、スープの仕上げに使うことが多いです。

[Photos and styling by Hitomi Watanabe Deluca]