Made Inのカーボンスチール・フライパン

これまでに「デルーカ家でよく使う3つのお鍋」と「デルーカ家で(出番は少ないけれど)お気に入りの3つのお鍋」を紹介してきた、デルーカ家の鍋シリーズの第3段です。新型コロナによるロックダウンの期間に購入した調理器具の中で、新しくお気に入りに加わった2つのお鍋、正確には2つのフライパン、を紹介します。

1. Made Inのカーボンスチール・フライパン

Made Inは、D2Cモデルで始まったアメリカ発のスタートアップ・ブランド。創設者の1人は、100年近く老舗調理器具ビジネスの3代目で、キッチン用品のD2Cが未開拓であったことに目をつけた彼の幼なじみとともに、2017年にブランドを立ち上げたそう。D2Cなので流通コストを抑え、アメリカ製、フランス製、イタリア製にこだわった一流のクオリティの商品を、低価格で提供しています。

Made Inの主力商品であるステンレススチールとカーボンスチールの調理道具以外にも、カッパーや包丁、最近は食器やグラス類も展開しており、着々とその存在感を高めています。

我が家では、いろんなメーカーや素材のフライパンを試しては、結局キャストアイアンのスキレットに戻ってしまうと「デルーカ家でよく使う3つのお鍋」でも書きましたが、かなり久しぶりにデイリーユースのフライパンとして新しく加わることができたのが、このMade Inのカーボンスチールのフライパンなのです。

試してみるきっかけとなったのは、Giorgioがネットで見かけてピンと来たそうで、長年の勘なのかもしれません。以前にもピンと来て試してハズレだったこともありますが…

300年の歴史があるフランスの工場で作られているというこのフライパンの良さは、キャストアイアンとほぼ同じ使い勝手の良さでありながら、キャストアイアンよりも軽く、そして熱伝導率は高くて熱ムラが少ない点。キャストアイアンと同様、高熱に強く、油から煙が出るほど熱くしてからお肉を焼けるので、こんがり焼くことができ、そしてオーブンにそのまま入れられます。唯一気をつける点といえば、洗った後よく乾かさないと、錆びやすい点です。

キャストアイアンと同様、最初にシーズニング(慣らし)が必要ですが、その手間があるからこそ愛着が湧くもの。ちなみにMade Inでは、プレシーズニング(シーズニング済み)も販売されています。

パンデミックになってすぐに購入し、1年以上が経ちましたが、使えば使うほど使いやすくなって、くっつきとは無縁です。

Made Inのカーボンスチール・フライパン

2. プレットパンナ(スウェーデンのミニパンケーキ用フライパン)

我が家で作るパンケーキは、もうずっと前からバターミルクパンケーキかスウェーデンパンケーキのどちらかで、「今日の朝ごはんはパンケーキにしようか」とどちらかがいうと、もう一方が「Which one?」というのがお決まり。ここ数年はその選択権を息子に取られてしまっていますが、息子もどちらかに偏ることもなく万遍に選んでくれています。

バターミルクパンケーキは、いわゆるパンケーキで厚みのあるフワフワパンケーキ。対してパンカーコルと呼ばれるスウェーデンのパンケーキはほぼクレープに近い薄いもの。これにリンゴンベリー(コケモモ)ジャムをつけて食べるのが我が家の定番です。

これまではスキレットで、まさにクレープのように大きいサイズのものを作っていましたが、スウェーデンではこのパンケーキのミニサイズを「プレッタ」と呼び、それ専用のフライパン「プレットパンナ」というものがあると、スウェーデン人のご近所さんから聞きました。そうなったら手に入れないわけにはいきません。

アメリカでは全く一般的なものではありませんが、さすがはAmazon、問題なく見つけることができました。当然ノンスティックのものが多いなか、やはり使い慣れているキャストアイアンのものを選択。使っているうちに、こちらもいい味が出てきました。

小さいパンケーキをパタパタひっくり返すのが、たこ焼きを作っているような楽しさがあったり、もちろん食べやすいのも嬉しい。息子もたくさん枚数を食べられるのが楽しいみたいです。

プレットパンナ(スウェーデンのミニパンケーキ用フライパン)