コロナパンデミックによって学校閉鎖になって5ヶ月。出産後の産休ですら3ヶ月だったので、こんなに長い期間、息子と一緒に時間を過ごしたのは初めてです。仕事があまりに忙しくなったときは、突然発狂したように大泣きをして夫と息子を驚かせてしまったこともありましたが、ニューヨークが再開してからはシッターさんにも来てもらい、ギリギリのところで乗り切っています。

9月から再開する予定の学校も、当面は3日に1日の頻度で通学することになる見込みで、育児をしながらの自宅勤務はまだまだこの先も続きそうです。

両立させるために綿密に立てたスケジュールや、おすすめのオンライン学習サイト&アプリなどもこれまでに紹介してきました。できるだけ触らせないようにしていたiPadが、家庭学習をする上では必要不可欠となりましたが、それでもスクリーンタイムを必要最低限に抑えるために常に模索しています。そこで今回は、スクリーンフリー、つまりiPadやiPhoneを使わずに、5歳の息子が楽しみながら1人で学ぶことができるデバイスやツール、サービスなど、実際に利用して本当に役に立ったもの、学校が完全に再開しても引き続き利用していきたいと思っているものを紹介しようと思います。

MP3プレーヤー x オーディオブック

このロックダウン期間中に一番助かったのが、オーディオブック。Amazonのオーディブルが学校閉鎖中に子供用コンテンツを無料開放していたため、当時4歳の息子には年齢的にまだ早いかと思いつつ試してみると、ありがたいことにすぐに気に入ったようで、今も1日1時間はオーディオブックの時間を設けています。

最初の頃はその1時間、私のiPhoneでオーディオブックをかけ、画面は触らないようにと伝えた上で渡していました。が、思った以上にオーディオブックを気に入ったこと、そしてスクリーンフリーなので時間制限をかける必要がないこと、の2つの理由から、私がその都度セットアップしなくても、本人が好きな時に聴けるようにできたらいいと思いました。

古くなった使用していないiPhoneを使おうとも思いましたが、機内モードにしても戻す方法をすぐに見つけそうですし、いくらペアレンタルコントロールを設定しても限度があるため、やはりもっと単純なデバイスが必要だと思いました。

そこで大調査して選んだのが、このスマホ風MP3プレーヤー。まず見た目がスマホ風なので、息子からすると、自分専用のスマホが貰えたとご満悦。けれどWiFiは搭載されていないので、外界とも繋がることはなく安心。見て楽しむものも皆無なので、スクリーンタイムの心配もありません。パソコンにダウンロードしたオーディオブックを、このご時世にワイヤで繋げてプレーヤーに落とし込む作業は面倒以外何者でもありませんが…。

日本語の勉強を兼ねて、できるだけ日本語コンテンツを入れたいところですが、子供用の日本語オーディオブックやポッドキャストは本当に種類が少ないのが残念。でじじaudiobook.jpなどを利用していますが、息子ぐらいの年齢が聴いて楽しめるものは数えるほどです。

比べてアメリカには数も種類も多いため、必然的にクオリティも高く、子供が夢中になって聴けるように上手に作られています。息子が一番気に入ってよく聴いているのが、人気ポッドキャストのStory Pirates。一般の子供たちのアイデアをもとに、プロの脚本とプロ俳優によって仕上げられており、子供ならではの自由な話の展開が面白いです。無料なのも嬉しい。

今もまさに息子がStory Piratesのポッドキャストを聴きながらケラケラ笑っています。

Literati

絵本が大好きなのでずっと図書館を利用してきましたが、NYC閉鎖とともに、もちろん図書館も閉鎖となりました。そこで利用を始めたのが、Literatiという絵本のサブスクリプションサービス。絵本のサブスクリプションはたくさんありますが、Literatiが他と違うのは、年齢に合わせて厳選された絵本が月に5冊送られ、それを実際に読んだ上で、買い取るものと戻すものを選べるという仕組み。すべて気に入るとは限りませんし、家にあまりに絵本が増えてしまうのも嫌だったので選びました。セレクションも良くて本当に気に入っており、親子揃って届くのを毎月楽しみにしています。

このお友達紹介リンクからサインアップすると、初回注文から$5引き(私も)になるので、もし良ければ利用してみてください。

アレクサ

外出禁止中の1日のスケジュールでも紹介したように、時間割ごとのリマインダーとして活躍してくれているアレクサですが、元はやはり息子の日本語学習のために用意したものでした。アメリカで購入したアレクサでも、日本語設定にでき、日本のAmazonアカウントと紐づければ、日本のスキルを使うこともできます。もちろん、逆も然りです。

歌やゲームなど、子供用のスキルがあるのは言うまでもありませんが、オーディオブックのように長時間は持たないものの、時々利用しています。

ワークブック

学校閉鎖決定とともに大量購入したのが、ワークブック、つまり学習帳です。学習帳と言っても、年齢的に遊びの延長のようなものですが、それでもアルファベットを練習したり、パズルを解いたりと、そこそこ楽しそうに学習しています。20冊以上購入しましたが、中でも親子揃ってお気に入りだったものがこの5冊です。

左から

  1. Logic Puzzles for Clever Kids 「論理パズル」と言うタイトルの通り、筋立てて考えながら解くパズル。アナロジー思考や抽象的思考などの7つのカテゴリー別に。
  2. My Kindergarten Workbook アルファベットから数字まで、101ものさまざまなアクティビティが凝縮。最後まで飽きたり他に目移りすることなく続けられた唯一のワークブック。
  3. Play Smart Brain Boosters 学研がアメリカで出している学習帳。学研らしく、同封されているシールを使ったクイズなどがあるのが日本らしくて良い。
  4. Kindergarten Thinking and Reasoning タイトルの通り、なぜそうなるのかと言う理由を考えながら解く良問が多数。
  5. Pre-K Wipe-Clean Workbook シンプルなアルファベット練習帳。ホワイトボードのように、水性ペンで何度でも書いては消せるのが良い。

以上です。

他にも、家におもちゃをできるだけ増やしたくないのが理由で購入に至っていませんが、気になっているスクリーンフリーな教育おもちゃもあわせて紹介しておきます。

Matatalab Coding Robot

コーディングのブロックをうまく配置させてロボットを動かすという、プログラミングのおもちゃです。日本でも9月から販売される予定だそう。|公式サイトAMAZON

Cubetto

こちらもやはりコーディングのおもちゃで、モンテッソーリの教育アプローチに沿ってデザインされています。|公式サイトAMAZON

Timio

スピーカーと20枚のディスクで構成された教育おもちゃ。様々なオーディオを6ヶ国語(残念ながら日本語は入っていません)で楽しめます。|公式サイトAMAZON

他にもスクリーンフリーのいい学習方法やおもちゃがあればぜひ教えていただきたいです。