ニューヨークのレストランは引き続き店内での飲食は許可されていませんが、6月22日から始まった市の屋外飲食プログラム「Open Restaurants」に、約10,000軒ものレストランが申請し、車道の一部や歩道をダイニングスペースとして使用しています。新しく柵が設けられ、テーブルや椅子、テントが並ぶ街並みは、すっかりニューヨークの新しい風景になりました。
中には、一時的な設置とは思えないほどしっかりした作りのものも見られ、ベスト・アウトドアダイニングを紹介する記事などもよく見かけるようになりました。
週末ともなると、シティ全体で76ものブロックが歩行者天国となり、より広くレストランが車道をダイニングスペースとして利用できるように。パンデミック以前にはまだまだ及ばないものの、街の賑わいが少なからず回復しています。
私自身はまだディナーには出かけていませんが、家族でブランチは楽しんでおり、少なくとも週末は以前のような生活に戻りつつあります。
プログラムは10月末までを予定していますが、延長の可能性もあり、さらにはコロナの状況に関わらず来年の6月にも再開されることが決定しています。
ニューヨークは現在も低い水準の陽性率を維持しており、必ずくると言われた第2波も今の時点では阻止しており、専門家も驚きを隠せないのだとか。このまま第2波が来ないことを願うばかりです。
さて今日紹介するレシピは、ストラッチャテッラという名のスープ。イタリアの、いわゆるかきたまスープです。イタリアでは「Stracciatella alla Romana」と呼ばれる、ローマ周辺の郷土料理。スープに卵とチーズをかき混ぜるだけのシンプルで優しいお料理です。
イタリア系移民によって少し変化したアメリカンバージョンのストラッチャテッラには、ほうれん草が入っているものがほとんどで、我が家で作るのもこのタイプ。この方が単純に美味しく、栄養もとれるからです。ストラッチャテッラ・スープと呼ぶ人もいれば、かきたまは英語でEgg dropというので、イタリアン・エッグドロップ・スープと呼ぶ人もいます。
卵がより細かく拡散されているほうが、繊細な口当たりになるため、卵を流し入れる際、きちんと泡立て器を使ってよくかき混ぜながらゆっくり入れるのがポイント。
また、溶き卵に混ぜたパルミジャーノチーズの風味を落とさないために、火を止めてから流し入れるのもポイントです。
基本はかきたまなので子供も大好き。卵と揃えてほうれん草も細かく刻んで入れるので、ほうれん草嫌いなお子さんもきっと食べれると思います。栄養価も高く、低糖質なのでケトダイエットの方にも人気のスープです。