イタリアの簡単ごまクッキー、ビスコッティ・レジーナ

これまで紹介したお菓子のレシピは、どれも手間がかかりすぎると友人に注意されてしまったので、今日はとても簡単なお菓子を紹介します。

レジネッレ(Reginelle)とも呼ばれるビスコッティ・レジーナ(Biscotti Regina)は、イタリアはシチリア生まれの焼き菓子で、表面にぎっしりとゴマで覆われているのが特徴の香ばしいクッキーです。ニューヨークでもイタリア系のベーカリーには必ずある定番お菓子です。

シチリアでは、パン屋で売られているビスコッティ・レジーナは油脂にラードを、そしてお菓子屋で売られているものはバターを使用しているという違いがあります。ラードを使うとよりサクサクとした食感になりますが、バターを使った方が断然風味が良いので、私はもっぱらバター派です。

ビスコッティ・レジーナ
棒状にのばす際、全体が均一な太さになっていればOK。長さや太さに決まりはありません。

甘みは少ないのでスイーツという感じではなく、ゴマの香ばしさやサクサクとした食感を楽しむクッキーで、素朴な味は食べ飽きることがありません。密閉容器で保存すれば1〜2週間ほど持つので、作り置きして毎日ちょっとずつコーヒータイムにいただいています。

生地を寝かせる必要もなければ、めん棒もクッキー型も不要。そしてたった1時間でできてしまう、失敗無縁の簡単クッキーです。

ビスコッティ・レジーナ
形を整えた後、一旦牛乳にくぐらせてからごまのボウルへ。生地が見えなくなるほどぎっしりとごまをまぶします。

ビスコッティ・レジーナ

  • Yield: 12個

INGREDIENTS

  • 1 c all-purpose flour|中力粉 1カップ
  • 2 tbsp. sugar|砂糖 大さじ2
  • 1/2 tsp. baking powder|ベーキングパウダー 小さじ1/2
  • 1/4 tsp. salt|塩 小さじ1/4
  • 56 g unsalted butter|無塩バター 56g
  • 1 egg|卵 1個
  • 1/4 tsp. vanilla extract|バニラエッセンス 小さじ1/4
  • 1 c milk|牛乳 1カップ
  • 1/2 c sesame seeds|白ごま 約1/2カップ

INSTRUCTIONS

下準備

  1. 小麦粉をふるっておく。
  2. 卵を溶いておく。
  3. 牛乳と白ごまをそれぞれボウルに入れておく。
  4. オーブンを190℃(375°F)に予熱しておく。

手順

  1. フードプロセッサーに、小麦粉、砂糖、ベーキングパウダー、塩を入れ、5秒程度回して混ぜる。フードプロセッサーを使わない場合は、ボウルに材料を入れて泡立て器で軽く混ぜる。
  2. 1〜2cm角にカットしたバターを入れてサラサラになるまで30回ほどON/OFFを繰り返して撹拌する。フードプロセッサーを使わない場合は、指先でバターを潰すように混ぜ合わせる。
  3. 卵とバニラエッセンスを足して、ひとまとまりになるまでON/OFFを繰り返す。
  4. 台の上に生地を出し、細長くのばす。
  5. 12等分に切り、楕円形に形を整える。
  6. フォークを使いながら、まず生地を牛乳のボウルにくぐらせて、次に白ごまのボウルに移して全体にごまをまぶす。
  7. オーブンシートを敷いた天板に並べ、こんがり焼き色がつくまで35分焼いて出来上がり。
イタリアの簡単ごまクッキー、ビスコッティ・レジーナ
こんがりと焼き色がつくまでしっかり焼きます。

[Photos and styling by Hitomi Watanabe Deluca]