Giorgioの仕事柄、我が家のキッチンには道具が溢れかえっており、これまでいろんなものを紹介してきました。

これまでに紹介した我が家のキッチン道具
デルーカ家でよく使う3つのお鍋

デルーカ家のキッチン道具

デルーカ家で(出番は少ないけれど)お気に入りの3つのお鍋

デルーカ家で新しくお気に入りに加わった2つのお鍋

デルーカ家で新しくお気に入りに加わった3つのキッチン家電&アイテム

中でも一番多いのが、チーズの道具。GiorgioがDean&Delucaを開く前、その前身だったのがチーズ屋でした。当時からずっと大事に使っているものや、その後長い年月の間に集めた道具が揃っています。今日はその中からいくつか簡単に紹介しようと思います。

Mouli Grater(ムーリのチーズグレーター)

フランスのMouli社が開発し、1940年頃に特許を取得した手動回転式のチーズグレーター。片手でヒンジのついたハンドルでチーズを挟みながら、もう片方の手でハンドルを回転させてすりおろすというデザインです。Mouli社はその後社名を変更し、Moulinexブランドとして今もなお調理器具を製造販売していますが、このオリジナルモデルのチーズグレーターは生産されていません。我が家のもオリジナルデザインのもので、長く使っていますが丈夫で壊れる気配はなし。とてもエレガントにチーズをすりおろせるので、ディナーパーティにうってつけです。Etsyなどでヴィンテージのものがたくさん出品されているようです。

Fulvi Pecorino Romano Cheese Knife(フルヴィ・ペコリーノロマーノ用チーズナイフ)

イタリアの代表的な羊乳チーズの1つ、ペコリーノロマーノ。イタリアチーズの中で最古と言われており、「ロマーノ(Romano)」という名前の通り、ローマが発祥のチーズです。ところが現在、ペコリーノロマーノのほとんどがサルデーニャ産。唯一、今もなおローマ近くで作られているのがこのFulviのペコリーノロマーノです。Fulviで、ペコリーノロマーノ専用に作られたのがこのナイフ。一般に販売されていたのかどうか不明ですが、Ebayでたまに出品されているようです。

Spar Cheese Plane(スパールのチーズスライサー)

木の表面を削るかんなから着想を得たと言われるこのタイプのチーズスライサーは、ノルウェーのBjørklundという発明家によって1925年に生まれたもの。我が家で使っているのも、やはりノルウェーで作られたBjørklundスタイルのチーズスライサーです。便利なのでほぼ毎日のように活躍している道具で、実はバターを薄くスライスするのにも優れています。

L’Atelier du Vin Cheese Knife Duo(ラトリエ・デュ・ヴァンのチーズナイフセット)

100年近くワイングッズを生産しているフランスのL’Atelier du Vinによるチーズナイフセット。今回紹介するナイフの中で、唯一現在も新品が購入可能で、2019年ホリデーギフトガイドでも紹介しました。ワインやチーズが好きな方に送ると非常に喜ばれます。短い刃の方は、ハードからセミハードチーズ用、刃の長い方は、ソフトタイプのチーズ用。無垢のウォールナット木材を使った、丸みを帯びた柄が美しい一品です。