これまでに、「アメリカンパイ生地の黄金比ができるまでのプロセスとレシピ」でパイ生地のレシピを紹介し、その後「デルーカ家のアップルパイ」でクラシックなアップルパイのレシピを紹介しました。パイを作る際は、上生地のデザインに凝ることが多く、それがパイを作る楽しみにもなっています。これからも他のパイレシピを紹介していきたいと思っていますが、今日はその上生地デザインの作り方について紹介しようと思います。

道具

デザインによって必要となる道具は変わってきますが、最も多く使う道具が、AtecoのGeometric Cutters(Amazonにジャンプします)。8種類のベーシックな形のクッキー型がそれぞれ大中小3サイズずつセットになったもので、色々組み合わせることで無限大のデザインを作ることができます。なお、今日紹介するデザインは、全てこのクッキー型を使って作ったものです。

インスピレーション

これまでに仕事で作成した柄を作ることもあれば、Pinterestなどで検索してインスピレーションを得たり、また前述のクッキー型を実際に手にとって考えたりします。

作る上で一番大事なこと

一番大事なことは、生地をその都度よく冷やすこと。手で生地を触っていると、どうしても手の熱で柔らかくなってしまいます。余計に時間はかかりますが、少しでも生地が柔らかくなってきたら、すぐに冷蔵庫または冷凍庫に入れてある程度固くなってから続けます。柔らかいまま作業を続けると、せっかくの模様がはっきりとせず、焼くとさらにぼんやりとした出来になってしまいます。さらには、上生地のデザインが完成後、焼く前に冷凍庫で15分冷やしてからオーブンに入れます。そうすることで模様のはっきりとした美しい焼き上がりになります。

また、一旦型を抜いたあとの生地の切れ端を集めて再度引き伸ばして使うと、焼き上がりの際に固くなり、美味しくありません。必要な分をできるだけ1度で取れるよう、如何に無駄なく作れるかを考えるのも、私にとっては楽しい作業。定規を使って計算までしている私を見て、Giorgioは「geekをこんなに間近で見たのは初めてだ」とからかいます。

 

それでは、これまでに作ったパイのうち6種類のデザインを、簡単なイラストとともに紹介します。

鱗のような模様のデザインはよく作りますが、これは2つのサイズの丸形を使ってより華やかな雰囲気に仕上げたもの。小さい方の丸を少しずらすのがポイントです。

 

これは、縁起の良い和柄、「七宝繋ぎ文様」をイメージしています。

 

六角形の型を使って、立体的なキューブが並んでいるような絵をイメージしています。

 

ネガティブスペースをうまく使うことで、四角が並んでいるように見える模様です。ナイフで生地を格子切りにし、斜めにも切り、最後に小さい四角のクッキー型で切り取ります。ブルーベリーパイで水分が多かったため、上生地が破れてしまったのが残念。

 

2つのサイズの三角型を使った模様です。

 

八角形で切り取った生地を並べたあと、手で丸めた小さいボールを上にのせています。